「第15回 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」審査結果発表と入賞作品のご紹介

地域の活性化と鉄道文化の振興に貢献することを目的とした「第15回 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」の入賞者が決定しました。応募のべ人数1,027名、応募総作品数4,331点と、数多くのご応募をいただき、誠にありがとうございました。

鉄道写真家 広田 尚敬氏とフォトライター「鉄子」として人気の矢野 直美氏による厳正な審査が行われ、全92名の方が入賞されましたので、入賞作品の一部をご紹介します。

また、ページの後半では審査員の広田 尚敬氏と矢野 直美氏の入賞作品写真展に寄せるビデオメッセージもございますので是非ご覧ください。

第15回 タムロン鉄道風景コンテスト受賞作品:一般の部


大賞
タイトル:ありがとう お名前:木綱 武雄 様
撮影地:愛媛県 八幡浜市
観光列車のアテンダントが沿道の人々に、「ありがとう」の手を振っている。


準大賞
タイトル:幸せの大漁旗 お名前:白山 健悦 様
撮影地:岩手県 九戸郡
東日本大震災後、津波により流失した線路を早期に復旧し、運行を再開してくれたJR八戸線に感謝の気持ちを込め応援する「洋野エモーション」。レストラン列車東北エモーションへの感謝の活動のひとコマです。


準大賞
タイトル:星空の「がくてつ機関車ひろば」 お名前:中野 俊之 様
撮影地:静岡県 富士市
かつて貨物輸送で活躍した古豪たちが、今はこの「がくてつ機関車ひろば」で来場者をもてなしています。


準大賞
タイトル:潮風に吹かれて お名前:大野 義久 様
撮影地:香川県 高松市
志度湾の絶景を望む「房前の鼻(ふさざきのはな)」。


審査員特別賞
タイトル:花くらべ お名前:石合 純夫 様
撮影地:山形県 西置賜郡
踏切のわきに、昔ながらのひまわりが咲き乱れていました。地元の方が手入れをしているらしく、枯れ花は摘み取られていて、そこに顔を出した紅花号を捉えました。


審査員特別賞
タイトル:貴重なタブレット交換 お名前:山崎 博 様
撮影地:千葉県 市原市
最近では貴重となったタブレット交換の様子を超広角レンズで正面から撮影!


審査員特別賞
タイトル:休息へ向かう96 お名前:小原 貢 様
撮影地:北海道 追分町
追分駅の除雪が終った96。給水へ向うのでしょうか?

第15回 タムロン鉄道風景コンテスト受賞作品:小・中・高校生の部


大賞
タイトル:一日の終わり お名前:平岩 和久 様
撮影地:神奈川県 藤沢市
夕日に映える腰越海岸とその周辺を撮りました。


準大賞
タイトル:疾走 お名前:中矢 英寿 様
撮影地:兵庫県 明石市
西明石駅~姫路駅間にて撮影。スローシャッターで速さを表現しました。


準大賞
タイトル:撮り鉄JK お名前:古川 由佳 様
撮影地:東京都 荒川区
都電撮影に夢中になっている部員達です。


準大賞
タイトル:上を見上げて お名前:藤原 幸矢 様
撮影地:愛知県 岡崎市
通過する速度が速かったので、タイミングを合わせるのが難しかったです。
また、初めて撮影する構図だったので、いつも以上にカメラのセッティングも大変でした。


審査員特別賞
タイトル:心の鉄道風景 お名前:横江 伊織 様
撮影地:愛媛県 伊予市
穏やかな鉄道風景をご覧ください。


審査員特別賞
タイトル:世代を超えて お名前:井本 尚希 様
撮影地:埼玉県 さいたま市
スマホで額縁構図っぽくしました。

第15回 タムロン鉄道風景コンテスト受賞作品:ユーモアフォト賞


ユーモアフォト賞
タイトル:父51歳 お名前:斎藤 優吾 様
撮影地:千葉県 成田市
ぼく作ったよ

第15回 タムロン鉄道風景コンテスト受賞作品:タムロン賞


タムロン賞
タイトル:夕刻の疾走 お名前:福田 奈津子 様
撮影地:東京都 港区
夕焼けの一番きれいな時間に新幹線と東京タワーが見える場所で撮影しました。

第15回 タムロン鉄道風景コンテスト受賞作品:車輌写真賞


車輌写真賞
タイトル:快走サンライズ お名前:井上 俊博 様
撮影地:岡山県 新見市
かっこいい!

第15回 タムロン鉄道風景コンテスト受賞作品:鉄道開業150年賞


鉄道開業150年賞
タイトル:迫力のかぼちゃ電車 お名前:智野 拓海 様
撮影地:新潟県 燕市
地域の特色が出せた編成写真です。


鉄道開業150年賞
タイトル:春爛漫 お名前:土井 貴憲 様
撮影地:岩手県 遠野市
桜のもと、「シゴハチ」が元気に春を駆ける!


鉄道開業150年賞
タイトル:夕刻の輝き お名前:髙田 真之介 様
撮影地:秋田県 潟上市
梅雨の時期の一時の晴れ間はとてもきれいでした。


鉄道開業150年賞
タイトル:覚醒 お名前:太田 周作 様
撮影地:長野県 長野市
目を覚ました新幹線。


鉄道開業150年賞
タイトル:厳冬の朝 お名前:小野寺 智之 様
撮影地:岩手県 一関市
降り積もった雪を吹き飛ばしながら普通列車が走り去る。

第15回 タムロン鉄道風景コンテスト審査員総評

【一般の部 総評】写真家 広田 尚敬氏

今年は「コロナの蔓延、豪雨、猛暑」という〝三重苦〟のため大幅な応募減少を危惧しましたが、そんな状況にもかかわらず皆さんよく頑張っていただきました。予想よりもはるかに多くの力作が寄せられ、本当に頭が下がる思いです。しかも作品内容が素晴らしかったことが何よりも嬉しいことでした。

第一次選考から、作者自身の眼で作品をしっかり選ばれていることが伝わってきました。そのため数は減ったぶん少数精鋭的な印象を受け、写真から熱気と迫力を感じました。撮影の時点から思い切って対象に向き合い自分の個性が発揮されているし、仕上げに関しても細かいところまで神経を使ってプリントされている作品がたくさんありました。やはり15年という長い間続いてきたコンテストだけに、疫病や天変地異に見舞われても、数は減りこそすれレベルは少しも低下しないという揺るぎない〝歴史〟さえ感じました。他にもさまざまなコンテストがありますが、その中でもこの「タムロン鉄道風景コンテスト」は群を抜いていると言わざるを得ません。

このコンテストは入賞の傾向がよくわからないと言う人がいます。しかし今回入賞された方は全員、結果的にそれが分かっていたと思います。理屈を考える前に、自分が良いと感じたものを撮り、それを応募する、それに尽きるのです。その気持ちを大切にして来年もぜひご応募ください。

【小・中・高校生の部 総評】フォトライター(「鉄子」) 矢野 直美氏

今年は猛暑やまだ続くコロナの影響が大きくて応募数が減ったものの、それを感じさせないほど質が上がっていて、審査をしていてとても楽しかったです。オリジナリティーにあふれた作品が目立ったせいかもしれません。光や色や構図にこだわり、自分はこう撮りたいという気持ちを作品の中で自由に発揮させている作者が多かったと思います。

特に光の扱いがとても上手で、美しく詩的な作品が印象に残りました。撮影は天気に恵まれない場合も多いのですが、このように光が印象的な作品に仕上げられたのは、作者が工夫と努力を重ねた結果だと思います。今回はそのような作品に多く出会えて嬉しく思いました。また、若い人たちがとてもよく写真を勉強していることにも感動しました。写真展や本、インターネットなどから学び、それを単に真似するのではなく良い所や参考になる部分を吸収し、自分のものにして新鮮な作品に仕上げてくれたことが、伝わってきました。

例年よりも応募が減った印象を受けなかったのは一点一点の質が上がり、個性とバラエティーも豊かになったことで、審査後に残った作品全体のクオリティーを高めたためでしょう。「子供は天才だ」という言葉があります。心のままに撮った写真には大人がかなわない強さがあります。来年もこの部門ならではの、そんな作品を期待しています。

第15回 タムロン鉄道風景コンテスト全92名の入賞作品

第15回 タムロン鉄道風景コンテスト特設サイトにて全92名の入賞作品や選評をご覧になれます。

TAMRON公式Webサイト

「第15回 タムロン鉄道風景コンテスト 入賞作品展」開催のお知らせ

全入賞作品92点を一堂に展示する「入賞作品写真展」を2022年11月8日(火)~22日(火)の期間、そごう大宮店(埼玉県さいたま市)にて開催いたします。

https://www.tamron.jp/special/contest/train2022/event.html

審査と入賞作品写真展に寄せる 広田 尚敬氏、矢野 直美氏ビデオメッセージ

広田 尚敬氏メッセージ

矢野 直美氏メッセージ

タムロン鉄道風景コンテスト過去の受賞作品

第13回鉄道風景コンテスト特別企画

第12回鉄道風景コンテスト特別企画

第11回鉄道風景コンテスト特別企画

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