「第13回 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」 審査結果発表と入賞作品のご紹介

地域の活性化と鉄道文化の振興に貢献することを目的とした「第13回 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」の入賞者が決定しました。応募のべ人数2,151名、応募総作品数8,428点と、数多くのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
鉄道写真家 広田 尚敬氏とフォトライター「鉄子」として人気の矢野 直美氏による厳正な審査が行われ、全87名の方が入賞されました。入賞作品の一部をご紹介します!
また、ページの後半では審査員の広田 尚敬氏と矢野 直美氏の入賞作品写真展に寄せるビデオメッセージもございますので是非ご覧ください。
第13回 タムロン鉄道風景コンテスト受賞作品:一般の部
大賞
タイトル:特等席 お名前:髙柳 光希様
撮影地:トルコ イスタンブール市
トルコで撮影しました。ゆっくりと人をかき分けながら進む路面電車の後方正面に乗るダンディーな男性に注目して撮りました。
準大賞
タイトル:路と雪煙を残して お名前:登坂 直紀様
撮影地:北海道 天塩郡
これぞラッセル!
準大賞
タイトル:暑い夏の日 お名前:田所 俊一様
撮影地:東京都 北区
暑い夏の日、遠くの都電がカゲロウで揺めいている前を、急ぎ足の女性が通り過ぎていった。
準大賞
タイトル:待ちぼうけ お名前:星野 雄飛様
撮影地:千葉県 市原市
駅のベンチでカエルが列車を待ちぼうけしているゆるい時間でした。
審査員特別賞
タイトル:グアンタナモの夕陽 お名前:原田 佳典様
撮影地:キューバ グアンタナモ州
キューバ東端のまち、グアンタナモにて。その日の最終列車のハンドルを握る老運転士。
審査員特別賞
タイトル:山上の駅 お名前:井上 ミホ様
撮影地:京都府 京都市
京福電鉄鋼索線ケーブル叡山駅の待合室にて。レトロなたたずまいが印象的でした。
審査員特別賞
タイトル:一人ぼっち お名前:志田 幸夫様
撮影地:新潟県 魚沼市
JR只見線 越後須原駅にて。
第13回 タムロン鉄道風景コンテスト受賞作品:小・中・高校生の部
大賞
タイトル:雪煙 お名前:岡田 叡介様
撮影地:長野県 北安曇野郡
五竜岳が見事に晴れてくれました。
準大賞
タイトル:カメラ女子の一人旅 お名前:竹林 瑚都様
撮影地:東京都 千代田区
クリスマスの東京駅で友人を撮りました。
準大賞
タイトル:銀世界の川辺 お名前:小島 柊様
撮影地:東京都 調布市
撮影を終え、川辺の道を家へ急ぐ途中、ふと振り返ると白く化粧した桜の花々が咲いていました。偶然撮れた1枚です。
準大賞
タイトル:撮影の合間 お名前:畠中 穂華様
撮影地:岡山県 岡山市
撮影の合間、休暇中にアイスを食べている先生がとても幸せそうでした。
審査員特別賞
タイトル:雪夜 お名前:西山 永流様
撮影地:京都府 綾部市
雪が降りしきる夜。
審査員特別賞
タイトル:桜咲く公園にて お名前:渡辺 輝人様
撮影地:福島県 いわき市
桜が咲き誇る公園での一枚。列車を眺めながら遊具で遊ぶ子供と共に。
審査員特別賞
タイトル:放課後、いつもの場所で お名前:渋谷 英様
撮影地:神奈川県 鎌倉市
学校終わりに、2人でいつもの場所へ向かう1シーンをカメラにおさめてみました。
第13回 タムロン鉄道風景コンテスト受賞作品:ユーモアフォト賞
ユーモアフォト賞
タイトル:爆煙DD お名前:小椋 秀樹様
撮影地:山口県 津和野市
SLがDD51をけん引!!SLの煙がまるでDDから出ているようで面白かったです!
第13回 タムロン鉄道風景コンテスト受賞作品:タムロン賞
タムロン賞
タイトル:鳥居行き お名前:上田 孔希様
撮影地:新潟県 弥彦村
朝霞の中を進む電車と大鳥居がとても美しかったです。
第13回 タムロン鉄道風景コンテスト受賞作品:車輌写真賞
車輌写真賞
タイトル:爽秋の鉄路 お名前:松島 宏晶様
撮影地:埼玉県 秩父市
紅葉で色づく山を背景に、フルラッピングトレインを入れてみました。
第13回 タムロン鉄道風景コンテスト審査員総評
【一般の部 総評】写真家 広田 尚敬氏
今年はコロナ禍の中での開催ということで、鉄道写真愛好家の皆さんの応募に盛り上がりが欠けるのではないかと心配しましたが、実際には昨年を上回る8,428点という本コンテスト史上最多の応募数があり驚きました。また数だけでなく、上位を絞り込んでいく過程で、内容もとてもバラエティーに富み、個性的な表現と撮影技術に優れた作品にたくさん出会えたことは大きな収穫でした。熱心に撮影し応募してくださった皆さんに心からお礼を申し上げるとともに、鉄道写真のファンがますます増えていることの証であると大変ありがたく感じています。
機材的なことでいえばプリントで見せることを前提に、皆さんがレンズをしっかり選んで使いこなしている印象を受けました。中でもタムロン賞を受賞した作品のように撮影条件にマッチした使用法が良い結果を出した例も多くありました。年齢的な傾向で嬉しかったことは、上位で20代の方々が活躍してくれたこと、そして年配の方々でも本当に若い感性を持った作者が目立ったことです。写真は健康と若返りにも有効だと思っています。ぜひ年配の皆さんも大いに鉄道撮影に励んで下さい。
【小・中・高校生の部 総評】フォトライター(「鉄子」) 矢野 直美氏
今年は応募数が全体で前年比約107パーセントと増加をし、私にとってはそのすべてが素晴らしい作品に思えました。今回、特に皆さんの作品を見て心に浮かんだのが“青春”という言葉です。まさに青春真っただ中の被写体が登場しているのはもちろん、それだけではなく、ここで頑張って、粘って、こんな作品を作りたい、この瞬間が大好きなんだという作者の真っ直ぐな熱い気持ちが伝わってきました。鉄道写真は“熱い青春!”が審査後の私の率直な感想です。
もうひとつ今回感じたのは、16歳を境に写真が大人っぽくなったり、ダイナミックさの中に静けさが表現されたり、対象への向き合い方が大きく変わる傾向にあるのではないかということです。この部門は、そんな若い作者の成長をずっと見守ることができるので、大きな喜びになっています。
ただ、悲しいかな賞の数が決まっていて、すべての作品が入賞するわけではありません。できればすべての皆さんに賞を差し上げたかったというのが正直な心境です。賞に入った方とそうでない方との差は本当に僅差なのです。今回残念ながら賞を逃した方も、決して諦めないで来年もまた挑戦してみてください。作品それぞれに個性と良いところがあって、皆さんの写真を拝見するのが楽しみです。ぜひお待ちしています。
第13回 タムロン鉄道風景コンテスト全87名の入賞作品
第13回 タムロン鉄道風景コンテスト特設サイトにて全87名の入賞作品や選評をご覧になれます。
第13回 タムロン鉄道風景コンテスト 審査結果発表
「第13回 タムロン鉄道風景コンテスト 入賞作品展」開催のお知らせ
全入賞作品87点を一堂に展示する「入賞作品写真展」を2020年10月13日(火)~30日(金)の期間、そごう大宮店(埼玉県さいたま市)にて開催いたします。
https://www.tamron.jp/special/contest/train2020/event.html
審査と入賞作品写真展に寄せる 広田 尚敬氏、矢野 直美氏ビデオメッセージ
広田 尚敬氏メッセージ
矢野 直美氏メッセージ
レイル・マガジン誌掲載のお知らせ
大賞、準大賞、審査員特別賞とユーモアフォト賞、タムロン賞、車両写真賞については、レイル・マガジン誌2021年1月号(2020年11月21日発売予定)にて掲載予定です。
タムロン鉄道風景コンテスト過去の受賞作品
「第12回 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」、審査結果発表と入賞作品のご紹介
鉄道写真家 広田 尚敬氏とフォトライター「鉄子」として人気の矢野 直美氏による厳正な審査が行われ、全87名の方が入賞されました。入賞作品の一部をご紹介します。
第11回タムロン鉄道風景コンテスト審査結果発表と入賞作品のご紹介
地域の活性化と鉄道文化の振興に貢献することを目的とした「第11回タムロン鉄道風景コンテスト」の入賞者が決定し、入賞作品の一部をご紹介します。
タムロン鉄道風景コンテスト 過去の作品紹介 Vol.1 鉄道写真の王道「車輌」
タムロン 鉄道風景コンテストの過去の入賞作品の中から、鉄道写真の王道「車輌」を被写体とした作品をご紹介。また、今年もタムロン鉄道風景コンテストの応募がスタートしております。
タムロン鉄道風景コンテスト 過去の作品紹介 Vol.2 美しい風景と鉄道車両が一体となる「鉄道風景」
タムロン 鉄道風景コンテストの過去の入賞作品の中から、桜や紅葉、夕景や夜景を背景に撮影された鉄道をモチーフとした「鉄道風景」作品12点をご紹介
タムロン鉄道風景フォトコンテスト 過去の作品紹介 Vol.3 鉄道と日常生活をモチーフとした「鉄道スナップ写真」
タムロン 鉄道風景コンテストの過去の入賞作品の中から、鉄道と日常生活をモチーフとした「鉄道スナップ写真」をご紹介します。
第13回鉄道風景コンテスト特別企画
【第13回 タムロン鉄道風景コンテスト特別企画 Vol.2】鉄道フォトライター 矢野 直美氏が鉄道の旅で心に残った風景写真をご紹介
第1回目から「タムロン 鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」の審査をしていただいている、鉄道フォトライター 矢野 直美氏に鉄道の旅で心に残った風景写真をご紹介いただきました。
【第13回 タムロン鉄道風景コンテスト特別企画 Vol.1】鉄道写真家 広田 尚敬氏が語る、過去写真から作品を選び出す心得
【第1回目から「タムロン 鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」の審査をしていただいている、鉄道写真家の先駆者、広田尚敬氏に過去写真から作品を選び出す心得を語っていただきました。
第12回鉄道風景コンテスト特別企画
【第12回 タムロン鉄道風景コンテスト特別企画 Vol.1】鉄道写真家 広田 尚敬氏が指南する鉄道写真の極意「熱心に撮る」
第1回目から「タムロン 鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」の審査をしていただいている、鉄道写真家の先駆者、広田尚敬氏に鉄道写真撮影のこだわりについて語っていただきました。
【第12回 タムロン鉄道風景コンテスト特別企画 Vol.2】フォトライター矢野直美氏が伝授する「鉄道旅写真を楽しむヒント」
「タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」の第1回目から、審査員として参加して頂いている、「元祖・鉄子」の愛称で親しまれている、鉄道フォトライター 矢野直美氏に鉄道旅写真を楽しむヒントを伝授していただきました。
第11回鉄道風景コンテスト特別企画
【第11回鉄道風景コンテスト連載企画 Vol.1】旅と鉄道写真のすすめ by 矢野直美
タムロン鉄道風景コンテスト第1回目から審査員として参加して頂いている、「元祖・鉄子」の愛称で親しまれている、鉄道フォトライター矢野 直美氏に、旅先で鉄道を撮影する楽しさや心惹かれる被写体について語って頂いています。
【第11回タムロン鉄道風景コンテスト連載企画 Vol.2】鉄道風景写真 作品作りの奥義直伝 by 広田尚敬
連載企画の第2回目は矢野直美さんと同じく、タムロン鉄道コンテスト第1回目から審査員として参加いただいている、鉄道写真家の先駆者、広田 尚敬氏に、鉄道写真撮影の奥義を作品と一緒に語って頂いています。
【第11回鉄道風景コンテスト連載企画 Vol3 】鉄道風景写真撮影 プロに学ぶ機材とテクニック by 米屋こうじ
連載企画の第3回目は日本をはじめ、世界の鉄道風景を撮影するため旅を続けている写真家 米屋こうじ氏がフルサイズデジタル一眼とフルサイズミラーレス一眼の2本を使い「鉄道風景」の撮影方法について作品と供に紹介しています。
TAMRON MAGの「鉄道」レンズインプレッション記事はこちら
鉄道写真家 杉山 慧氏によるフルサイズミラーレス専用設計ソニーEマウント用望遠ズームレンズ TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VXD(Model A056)1本で撮る近鉄特急と小湊鐵道の鉄道写真をご覧ください。
鉄道写真家 杉山 慧氏によるフルサイズミラーレス専用設計ソニーEマウント用望遠ズームレンズ TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VXD(Model A056)1本で撮る近鉄特急と小湊鐵道の鉄道写真をご覧ください。
鉄道写真家 杉山 慧氏がタムロン35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD(Model A043)で、初夏の「しなの鉄道」を撮影
鉄道写真家 杉山 慧氏が、TAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD(Model A043)1本で撮る、爽やかな夏の様相に姿を変えた山々の麓を走る長野県の「しなの鉄道」での撮影をご覧ください。
写真家 米屋 こうじの超望遠高倍率ズーム18-400mmで、山形鉄道を撮る
写真家の米屋 こうじさんが山形県を走るローカル線「山形鉄道」を撮影しています。使用したレンズは18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD(Model B028)。車両や田園、木造駅などの撮影を通してレンズの魅力をご紹介くださいました。