写真家 Luke Stackpoole氏がタムロン17-70mm F2.8 (Model B070)ソニー Eマウント用で、イタリアのドロミテの自然風景を撮影。

2021-01-07

写真家 Luke Stackpoole氏が、新製品のAPS-Cサイズミラーレス一眼カメラ対応のソニーEマウント用大口径標準ズームTAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)で撮影した作品をご紹介します。イタリアのドロミテで、特徴的な山並みや美しい風景などをとらえた全15カットをご覧ください。

一枚目の写真（焦点距離：17mm　絞り：F/3.5　シャッタースピード：1/1250秒　ISO感度：100)

作品コメント

写真家のLuke Stackpooleです。プロカメラマンとして日々のライフスタイルや世界中のドラマチックな風景写真の撮影を通して、私の世界観や物語を伝えていきたいと思っています。

今回、タムロンの新製品、APS-Cサイズミラーレス一眼カメラ対応のソニーEマウント用大口径標準ズーム17-70mm F2.8を試す機会をいただきました。私は遠方へ撮影に行くことが多いため、軽量・コンパクトで高性能と称するこのレンズの使用感がとても気になりました。今回の撮影地は、秋の撮影に良い、イタリアのドロミテに決めました。

まず、このレンズはAPS-C用にも関わらず、プロ向けのフルサイズミラーレス用レンズでも問題ないくらい、高品質な印象を受けました。ズームリングの作動はなめらかかつ正確で、α6400に装着しても軽く感じました。小型・軽量なので、カメラバッグもひと回り小さなサイズでも問題なく収まりました。

17-70mm (35mm判換算で25.5-105mm相当)という幅広いレンジのおかげで、この1本で私が撮りたいものは全て撮れました。レンズを交換することなくスリーピークスからアルペ・ディ・シウジへとまわりながら自由自在に撮影し、山岳シーンから広大な草原までとらえることができ、このレンズのすばらしさを実感しました。

私は、感性の赴くままに撮影したいので、常に身軽でいたく三脚をほとんど使わず手持ちで撮影します。明るさを確保しつつ手ブレを最大限抑えるために、撮影はほぼ単焦点かF2.8のズームのみで行います。そのため、17-70mmの開放F値がF2.8である事は、私の撮影スタイルにピッタリでした。ブラーイエスで朝焼けを撮影しましたが、そういった場面は低照度下で、F2.8の明るさを生かせるのは強みでした。そして、画面の隅々まで高画質で、これが手持ち撮影での作品だとは驚きです。手ブレ補正機構のおかげで、低速のシャッタースピードでもシャープな画が得られることはとても助かりました。ISO感度を高める必要がなく、三脚を使って撮影した写真とそん色ない画となりました。

AFについては、早くて正確、そして静かです。日没時間のブルーアワー（空が濃い青色となる時間帯）であっても迷うことなくスムーズでした。ボケもとてもなめらかで、帰宅してから作品を見返して、その性能の高さに驚かされました。

このレンズの使用感には大変満足しています。すばらしいレンズを作ってくれたことに感謝しています。17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)は、プロユースとしても全く問題なく、妥協なしの高性能レンズで、今まで市場になかった、その穴を埋めてくれる、とても良いレンズです。旅先に持ち出すレンズとして決めの1本となるでしょう。コンパクトで、手ブレ補正機構も搭載し、高画質が楽しめる。どこで撮影するにも、17-70mm F2.8を選んでおけば、まず間違いなしです。