写真家 松田 洋子のSP 45mmで撮る、柔らかな光と影

私は日頃から建物内の光と影、そしてどこか懐かしさを感じさせるような空間を撮影しています。そのため暗い室内が多く、手ブレが起こりやすく、またピント合わせに大変苦労する場面に遭遇します。特に窓のない部屋は手ブレとピンボケを意識するあまり、体全体に力が入ってしまうことがあります。

タムロンの単焦点レンズ、SP 45mm F/1.8 Di VC USD(Model F013)で撮影し始めたところ、キリッとしたピントと周辺のボケのギャップに、まるで芯のぶれない、そしてしなやかに生きる女性のような表現を感じました。諦めていた被写体、例えば暗い室内にある古い時計や懐かしさを感じる古い本棚も、イメージ通りのやさしさと力強さが表現できたのではないかと大変満足しています。

また、SP 45mmで撮影してみて特に印象的だったのは、絞り開放での前ボケ、背景ボケがなんとも言えない品の良さを感じさせるところです。女性のみならず玉ボケファンにはぜひ使っていただきたい単焦点レンズです。合わせて自然な発色である点も作り込みすぎないナチュラルな写真表現ができるため、気に入っています。

SP 45mm F/1.8 Di VC USDは、なにげない自然な光と影、優しい女性らしい表現を切り取りたい方にはお勧めの単焦点レンズです。

一枚目の写真( 焦点距離:45mm 絞り:F/2.5 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:250)

焦点距離:45mm 絞り:F/2.2 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:500

焦点距離:45mm 絞り:F/2.2 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:320

焦点距離:45mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400

焦点距離:45mm 絞り:F/2.2 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:1000

焦点距離:45mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400

焦点距離:45mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:400

焦点距離:45mm 絞り:F/2.2 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:500

写真家プロフィール

松田 洋子 Yoko Matsuda

1966年生まれ。フラワーアレンジ講師の勉強中、花を綺麗に撮るためカメラの世界へ。日本写真協会会員。現在は、女性限定の写真教室「まとりかりあ写真教室横浜」主宰。

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タムロン SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F013)

45mmという焦点距離、そして極めてシャープな描写を持つ個性的な標準レンズが誕生。フルサイズ対応の大口径標準単焦点レンズとしては初の手ブレ補正機構を搭載。開放F/1.8からクリアで切れの良い描写を実現。