写真家 種清 豊がタムロン SP 24-70mm F2.8 G2を持ってドイツ北東部を旅する

クリスマスで賑わう12月下旬、ドイツ北東部シュレスビヒホルシュタイン地方を旅しました。広い田園や農地が広がり山のない平地が続き、大小の湖沼や小さな河川、海岸線など、穏やかな風景も楽しめます。

2年ほど前からこの地域にスポットを当てていろいろな街を歩いていますが、今回は北海とバルト海を結ぶキール運河の中間地点レンツブルクを拠点にデンマークとの国境の港町フレンスブルク、バルト海沿岸に小さな湾を形成する海岸線が美しいエッカーンフェルデを訪ねました。午前9時から午後4時までの短い日照時間、加えて冬のどんよりと低く垂れ込めた雲天が続きましたが、時折出会えた貴重な晴れ間を探しながら、SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A032)で撮影を楽しんできました。

一枚目の写真( 焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:400)

ドイツ北東部への玄関口のハンブルグはクリスマスの準備で賑わっていました。パサージュの中も大小様々なオーナメントで綺麗に輝いていました。

焦点距離:40mm 絞り:F/3.5 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:400

市内循環の観光バスもこの時はクリスマスパレードの山車の牽引に使われるようで、飾りつけが施されています。

焦点距離:29mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/6秒 ISO感度:400

アルスター湖畔の有名ホテル。ドアマンの赤い外套がサンタクロースのように映りました。

焦点距離:50mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:400

ハンブルグの北に位置するレンツブルクは鉄道橋で有名です。市内を南北に分断する「北海-バルト海運河」を越えるために1913年に完成しました。

焦点距離:30mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:800

運河沿いは「Kanalufer」と呼ばれ小道が続きます。地域住民の散歩コースであり、時折運河を行き交う船を眺めたりします。

焦点距離:24mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100

西はバルト海、東は北海とユトランド半島の付け根に位置するこの運河は多くの輸送船、客船の重要な航路だそうです。

焦点距離:24mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:400

夕日を受けて小さな水先案内船が停泊中。翌日には大きな砂利砕石船が停泊していました。

焦点距離:50mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:400

レンツブルクから30分。郊外に位置する人口1300人ほどの小さな町ブライホルツに行ってみました。大きな農場や風力発電が目立ちます。彼は50haの農場を経営するオットーグレーネウォルドさん83歳。

焦点距離:56mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:200

バスが1日に五本程度。鉄道もないのでひたすら小道を歩きます。日本人が珍しかったのか、道を尋ねがてら、快く撮影に応じてくれました。

焦点距離:70mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/6400秒 ISO感度:400

エッカーンフェルデは緩やかな海岸線に沿った砂浜が海水浴場として人気の観光地です。冬は砂浜を散歩する人で賑わっていました。

焦点距離:31mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:100

観光船も年末ということで、お休み。比較的小型のクルーズ船やヨットが所狭しと停泊していました。

焦点距離:28mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100

高台から望む市街地。雲にさえぎられながら太陽が拡散して辺りを照らします。刻一刻と変化する天候にもて遊ばれながら、限られた時間を楽しみます。

焦点距離:48mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:400

この日は1日晴れてくれました。デンマーク国境のフレンスブルクは歴史的にも面白い地勢で度々属国が変わりました。古い商店がそのまま残る通称「赤の通り」の向こうには聖マリア教会を望みます。

焦点距離:70mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

教会の中のステンドグラスから溢れる光。大きな燭台をシルエットに浮かび上がらせてくれます。

焦点距離:24mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

聖マリア教会は1170年ごろに建築された由緒ある教会。取り壊しや幾たびの改修を経て現在の姿は19世紀後半に完成したもの。

写真家プロフィール

種清 豊 Yutaka Tanekiyo

1982年大阪生まれ。京都産業大学外国語学部ドイツ語学科卒業。写真家竹内敏信氏のアシスタントを経て、2007年よりフリーランス。商品撮影のほかカメラ専門誌、WEBなどに写真関連記事を掲載している。国内及び海外での現代の街並みをテーマにしたスナップを撮影中。キヤノンEOS学園講師

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