写真家 別所 隆弘氏が振り返る、ソニー Eマウント用の「2021年わたしのタムロン推しレンズ」

全国のタムロンレンズファンのみなさま、こんにちは。写真家の別所隆弘です。この記事出るのは年末頃でしょうか。コロナに振り回された2021年でしたが、徐々に撮影にも出やすくなってこのまま続けばよいなと思っております。僕の2021年は去年一昨年と同じく、たくさんのタムロンのレンズを使わせていただきました。それこそ、フルサイズレンズの大半は使用したのではないかなという勢いです。その中でも特にお気に入りになった3本のレンズを振りかえり、一年を締めくくろうというのが今回のお題です。

一枚目の写真( 焦点距離:28mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:320 使用カメラ:ソニー α7R IV)

28-75mm F2.8 G2最強の一本

まずは、タムロン 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)です。このレンズに関して言えば、発売したタイミングで「史上最高の大口径標準ズーム、ついに爆誕」と題してTAMRON MAG内で記事を執筆しています。なんと僕、それを自分から志願しました。それくらいタムロンの28-75mm F2.8が大好きです。

結論から言うと、前モデルと同様、公私共にお世話になる最強の一本であることは変わりありませんでした。とは言え、もちろん違いはあります。レビューにも書きましたが、前モデルが当時破格の軽さを誇る一本として業界に激震を与えたとするならば、第2世代の28-75mm F2.8 G2 (Model A063)はさらに少し軽くなった上に、4年の経過とともに大口径標準ズームレンズとして、ほぼ最強クラスの画を叩き出すようになりました。

撮っていてもその画質の違いをすぐに実感でき、パソコンに取り込んで確認すると驚くほど繊細な解像を見せてくれます。シャープで、それでいて上品。この性能をあの軽さで実現しているのですから、大したものです。発売してからまだ2か月程度ですが、結局このレンズで既に1万枚の写真を撮っています。撮影中の気分がいいと自然と枚数が増えるというのは本当ですね。2021年を振り返ってまずこの究極の最強標準ズームレンズをご紹介しました。悪いことは言わないので、Eマウントの人は全員このレンズ持っていた方がいいです。

焦点距離:75mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R IV

焦点距離:75mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R IV

焦点距離:28mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R IV

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)

ソニー Eマウント (フルサイズミラーレス一眼カメラ用レンズ)

タムロン28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)は、高い評価を頂いてきた28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」から、第2世代「G2」として、さらなる進化を遂げた大口径標準ズームです。高画質・高解像を実現し、AFの高速化と高精度化を達成しました。広角端での最短撮影距離0.18m、最大撮影倍率1:2.7を実現。新デザインの採用により操作性や質感も向上しました。さらに、独自開発した専用ソフトウェアにより、レンズのカスタマイズが可能になりました。

35-150mm F2-2.8 業界を震撼させたポートレートズーム誕生

次はタムロン 28-75mm F2.8 G2 (Model A063)と同時期に発売して、業界を震撼させたF2から始まる、その名も「ポートレートズームレンズ タムロン 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)」。タムロン自らそう謳っています。最高ですね。僕は割とそういうノリが好きなので応援します。

実際このレンズの印象としては、まず重たい。僕は重たいレンズが嫌いで、持ち出す選択肢にも入らないほどです。でもそんな重たいレンズ嫌いの僕が、風景写真でさえないポートレートを撮ってしまいたくなるくらい、人物の描写ととろけるようなボケ感が最高でした。やはり「ポートレートズーム」と謳っているだけありますね。

ポートレートを撮る人にとって、F2から使えて全身からバストアップまでシームレスに撮影できることのメリットは非常に高いです。特に50mmまでは、F2.8よりも開放値の明るいレンズとして、単焦点のような描写、ボケ方をします。感嘆するような光学性能を実現しながら、なおかつ操作性まで追及し、なんとズームレンズなんですよね。 名実ともに驚きの1本でした。

焦点距離:110mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400 使用カメラ:ソニー α1

焦点距離:86mm 絞り:F/3.5 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:320 使用カメラ:ソニー α7R IV

焦点距離:68mm 絞り:F/2.5 シャッタースピード:1/25秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R IV

TAMRON 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)

ソニー Eマウント (フルサイズミラーレス一眼カメラ用レンズ)

タムロン35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)は、広角端で開放 F2を達成し、準広角35mmから望遠150mmまで、ポートレート撮影で使用頻度の高い画角を1本でカバーします。大幅な大口径化と高画質を実現、リニアモーターフォーカス機構VXDにより高速・高精度AFを達成しています。新デザインの採用により、操作性や質感も向上しました。独自開発の専用ソフトウェアにより、レンズのカスタマイズも可能になりました。

150-500mm F5-6.7 細部にまで拘り開発された超望遠ズーム

今年の「わたしのタムロン推しレンズ」、最後の一本は超望遠ズームレンズタムロン 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)。重たいレンズは持たないという、個人的な信条を捨ててでも持ち出したくなった一本で、このレンズが開発発表されたあたりからタムロンレンズのクオリティがさらに一段上がったような気がするのは、僕の気のせいではないはずです。

おそらくこの数年間で蓄積してきたミラーレスボディへの対応が、いよいよ熟練の域に達してきたのだろうと思わせるほど、このレンズはびっくりするほどシャープです。特に素晴らしいのは、望遠端の解像性能。公式ページでMTF曲線を確認すると、これが超望遠のテレ端!?と二度見するようなグラフが掲載されています。これは今までの、コスパの良い超望遠レンズ系にはなかった特性で、画質的に細部まで拘って造られたレンズなのがよくわかります。

そして、そのカタログスペックを遺憾なく発揮できるのは、やっぱりメタルの煌めきですよね。飛行機を撮影してみましたが、AFも超望遠ズームとは思えないほど俊敏で、迷いやすい夕方に背後から飛び込んでくる飛行機への追従もなんのその。そして解像感!MTFは嘘つかない、強烈!着陸だろうと離陸だろうと、全部俺に任せとけや!みたいな頼もしささえありました。質量1,725g (三脚座除く)は伊達じゃない、重量感のなせる技ですね。

焦点距離:399mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:200 使用カメラ:ソニー α7R IV

焦点距離:412mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:4秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R IV

焦点距離:305mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/5000秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R IV

TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)

ソニー Eマウント (フルサイズミラーレス一眼カメラ用レンズ)

タムロン150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)は、望遠側の焦点距離500mmを確保しながら、手持ち撮影も可能な小型化を実現。高画質な描写性能はそのままに、超望遠500mmの世界を手軽にお楽しみいただけます。追従性に優れた高速・高精度AFと、手ブレ補正機構VCの搭載により、超望遠域での手持ち撮影をサポートします。

タムロンレンズを使用してみての感想

わたしのタムロン推しレンズ 2021年末特集号」もこれにて御開きです。今年のタムロン新レンズ、非常に元気が良かったですね。2021年は、これ以外にもAPS-C用の大口径標準ズームレンズなども発売され、それらもまたカメラ業界で大いに話題になっていました。新製品ラインナップのどれをみても感じるのは、いよいよタムロンは、本格的な「ミラーレス戦争」の中にあって、鍵を握るようなレンズを出すメーカーになってきたなということです。

ここ数年のトレンド、軽量化であったり、大三元の小型化であったりというのは、まさにタムロンが作り上げてきたものでした。そのピークが、まずは2021年で極まった気がするような、そんなタムロンレンズ群でした。 2022年も、我々ユーザーを楽しませてくれる、軽くて良いレンズをたくさん作ってくれることを期待しています。

みなさまの心にとまったレンズはありましたか?と言うわけでみなさま、良いお年をお迎えください!

写真家プロフィール

別所 隆弘 Takahiro Bessho

フォトグラファー、文学研究者、ライター。関西大学社会学部メディア専攻講師。National Geographic社主催の世界最大級のフォトコンテストであるNature Photographer of the Year “Aerials” 2位など、国内外での表彰多数。写真と文学という2つの領域を横断しつつ、「その間」の表現を探究している。滋賀、京都を中心とした”Around The Lake”というテーマでの撮影がライフワーク。日経COMEMOで記事執筆中。

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TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)

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