【CP+2023イベントステージレビュー】映像クリエイター AUXOUT氏がタムロンズームレンズを使って本気で動画作品を撮ってみた

こんにちは。映像作家・写真家・YouTuberとして活動しているAUXOUTです。

今回、2月に開催されたCP+2023タムロンブースのイベントステージに登壇させていただきました。4年ぶりのリアルイベントということで、まさか自分がこの会場のステージに立つことになるとは想像もしていませんでした。

本記事では、CP+2023でご紹介したプレゼンテーション「タムロンズームレンズを使って本気で動画作品を撮ってみた」から、フルサイズミラーレス対応ソニー Eマウント用の大口径標準ズームレンズ、タムロン28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)をはじめ、17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)20-40mm F/2.8 Di III VXD (Model A062)35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)を使用して、タムロンレンズでのCinematic Vlogがどのような作品になるのか、未知数ではありましたが実際に撮影したムービーやスチル作品を通してレンズの印象をお伝えできればと思います。

一枚目の写真( 焦点距離:53mm 絞り:F4 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400 使用カメラ:ソニー α7R Ⅴ 使用レンズ:28-75mm F2.8 G2 (Model A063))

香港といえば密度の高い街並みが魅力の一つですが、それらを背景にポートレートを撮影するのはごちゃっとしがちで意外と難しいものです。第2世代となった28-75mm F2.8 G2が誇る高い解像感となめらかなボケ味により、被写体が背景に埋もれる事無く綺麗に分離して浮かび上がりました。

CINEMATIC VLOGとは

最近よく耳にしたり、目にしたりするCINEMATIC VLOGとは、家族や友人との旅や日常の苦楽を、さながらMVや映画のように記録したコンテンツです(諸説あります)。平たく言えばホームビデオですが、撮影技法や編集技術を駆使したハイクオリティーな仕上がりで、個人で楽しむだけでなく、他人に見せられるレベルまで昇華させたホームビデオのことを指します。今回はタムロンレンズを携えて香港に撮影旅行に行ってきました。

焦点距離:26mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R Ⅴ 使用レンズ:17-28mm F2.8 (Model A046)

カラフルなマンションをバックにした香港のバスケットコートにて。旅行時のポートレート撮影は背景とともに被写体を切り取りたくなるもの。特に17-28mmというズームレンジでは、積極的にパースのきいた奥行き感のある背景を探して撮影したくなります。

焦点距離:40mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:200 使用カメラ:ソニー α7R Ⅴ 使用レンズ:20-40mm F2.8 (Model A062)

20-40mm F2.8は軽くて使いやすく街歩きのスナップが楽しくなるレンズ。広角端では風景をダイナミックに切り取り、背景をちょっと圧縮して引き寄せたい場合には、望遠端の40mmが広すぎず狭すぎず程よい具合に見たままを切り取ってくれます。

焦点距離:58mm 絞り:F2.2 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:1250 使用カメラ:ソニー α7R Ⅴ 使用レンズ:35-150mm F2-2.8 (Model A058)

ナイトポートレートではとにかく光量が欲しいので、単焦点一択だろうという僕の中の常識を覆したズームレンズで、F2.8以下で撮れる35-150mm F2-2.8。レンズ交換無しで様々な画角を試せるので、多くのバリエーションを短時間に撮影出来きるのも魅力です。

焦点距離:47mm 絞り:F2.2 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:1000 使用カメラ:ソニー α7R Ⅴ 使用レンズ:使用レンズ:35-150mm F2-2.8 (Model A058)

焦点距離:35mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R Ⅴ 使用レンズ:35-150mm F2-2.8 (Model A058)

HONG KONG | Cinematic Vlog Shot on Sony a7S III with TAMRON Lenses

YOUTUBEチャンネル名:AUXOUT

CP+2023タムロンイベントステージにて公開しました、AUXOUT氏によるタムロンレンズインプレッションムービーをご覧ください。

レンズを使用してみて

今回、香港旅行をCinematic Vlogとして制作する機会に、タムロンのズームレンズ4本を使用し、その映像撮影性能を検証しました。タムロンのズームレンズは独特なズーム域を持つことで知られていますが、映像制作における様々なシーンでその特性が活きてくることが印象的でした。例えば、自撮りスタイルのVloggerには広角ズームレンズが好まれますが、30mm以上を使うことは稀です。17-28mm F2.8 (Model A046)は軽量で、自撮りでも2人以上を余裕でキャプチャできるため、非常に使い勝手が良いと感じました。

SNS世代の映像クリエイターにとって、撮影は自身の体験や考えを発信する手段であり、レンズ交換の手間を最小限にしたいと考える方も多いでしょう。表現の多様化が進む現代において、タムロンのレンズは若い世代のクリエイターにとって今後ますます重要なツールとなり、その柔軟性と利便性は、映像制作のクオリティを向上させるだけでなく、クリエイターの表現力をも広げることでしょう。

写真家プロフィール

AUXOUT

アメリカのFull Sail大学で音響技術を学び、音楽業界からデジタルエージェンシー、金融業界を経て現在はフリーの写真家・映像作家へ転向。YouTubeの登録者数は25万人、SNS総フォロワー数は42万人を超え、大手カメラメーカーや国内外グローバルブランドとタイアップを行う。オリジナルのLUTは160ヵ国以上でダウンロードされるなど国内外の映像クリエイターからも注目を集めている。

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TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)

ソニー Eマウント (フルサイズミラーレス一眼カメラ用レンズ)
タムロン28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)は、高い評価を頂いてきた28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」から、第2世代「G2」として、さらなる進化を遂げた大口径標準ズームです。高画質・高解像を実現し、AFの高速化と高精度化を達成しました。広角端での最短撮影距離0.18m、最大撮影倍率1:2.7を実現。新デザインの採用により操作性や質感も向上しました。さらに、独自開発した専用ソフトウェアにより、レンズのカスタマイズが可能になりました。

TAMRON 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)

ソニー Eマウント (フルサイズミラーレス一眼カメラ用レンズ)
タムロン35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)は、広角端で開放 F2を達成し、準広角35mmから望遠150mmまで、ポートレート撮影で使用頻度の高い画角を1本でカバーします。大幅な大口径化と高画質を実現、リニアモーターフォーカス機構VXDにより高速・高精度AFを達成しています。新デザインの採用により、操作性や質感も向上しました。独自開発の専用ソフトウェアにより、レンズのカスタマイズも可能になりました。

タムロン 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)

フルサイズ用大口径超広角ズームレンズとしては驚きのフィルター径φ67mmを実現。軽量・コンパクトで、カメラとのバランスも良く、気軽に持ち運べ、幅広い撮影シーンに対応できるミラーレス一眼カメラ専用レンズです。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD (Model A062)

ソニー Eマウント用
20-40mm F/2.8 Di III VXD (Model A062)は、携帯性を徹底的に追求した、新たな大口径標準ズームレンズです。超広角20mmからはじまり、標準域の40mmまでをカバーしながら、クラス最小・最軽量のサイズ感。ズーム全域で美しい写りも実現しており、静止画撮影だけでなく、Vlogなどの動画撮影にも活躍します。静粛性・俊敏性に優れたリニアモーターフォーカス機構VXDを採用し、高速・高精度なAFを実現。静止画・動画問わず気軽に持ち出し撮影を楽しむことができる、今までにない新しい大口径標準ズームレンズです。