写真家 中村 陽子氏が、タムロン50-400mm F4.5-6.3 (Model A067)で撮る、愛犬と過ごす冬のキャンプ

こんにちは。写真家の中村陽子です。12月の寒空の下、タムロン超望遠ズームレンズ タムロン 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (Model A067)を使用して、冬のキャンプシーンにて私が愛してやまない犬たちを撮影しました。50mmから400mmというこのレンズの焦点距離を聞いた時、すぐに犬撮影にはとても使いやすい画角だと感じました。動きまわる犬の撮影では開放F値の数値とAFの正確さやスピードは非常に重要です。今回は2022年12月15日にリリースされた最新版ファームウェアにて、そのAF追従性の実力を試してみました。
一枚目の写真( 焦点距離:50mm 絞り:F6.3 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:640 使用カメラ:ソニー α1)
最新版ファームにアップデートされた50-400mm F4.5-6.3 (Model A067)を実際にフィールドで使用してみました。使ってみた最初の印象は、これはさらに使いやすくなったぞ!でした。犬との距離が大きく変わっても、レンズ交換せずに、今だ!と思ったシャッターチャンスを逃すことなく、イメージに合った焦点距離で撮ることができるのは自由に動き回る犬たちを撮影するのにとても大きなアドバンテージです。
TAMRON 50-400mm F4.5-6.3 (Model A067)
ソニー Eマウント用
50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (Model A067)は、広角端50mm始まりでズーム比8倍、フルサイズミラーレス一眼カメラ対応のソニー Eマウント用超望遠ズームレンズです。50-400mm全域で妥協のない高画質を実現するレンズでありながら、100-400mmクラス同等の小型・軽量サイズを達成。リニアモーターフォーカス機構VXD、手ブレ補正機構VCを搭載し、スポーツや野鳥などの撮影で、被写体の動きに素早くピントを合わせられます。近接撮影能力にも優れ、被写体に存分に近づいたハーフマクロ撮影も可能です。Model A067は、圧倒的な高画質と機動力を兼ね備えた新しい超望遠ズームレンズです。
AFの精度がさらにアップ
幅広い焦点距離をカバーするレンズは便利ですが、画質やAFスピードなどで妥協せざるおえない場合があります。しかし今回のレンズは屋外でも屋内でも本当にこれ一本でフレキシブルに撮影することができ、高精細な描写を見せてくれました。最新ファームウェアによりAFの精度がさらにUPしていて、しっかり撮らなきゃ!しっかり追わなきゃ!と必要以上に構えることなくラフな感じで撮影しても、合わせたい場所にしっかりピントが合い、楽しく撮影することができました。作品撮りなどで真剣に狙って撮る際も、AF精度が高ければ、ピントはカメラとレンズに任せて、素敵だと感じる構図作りに意識を集中させることができます。
焦点距離:400mm 絞り:F6.3 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:800 使用カメラ:ソニー α1
今回はフォークウッドキャンプ場に撮影場所を貸していただき、少し雪が積もりだしたフィールドを走る犬の撮影を試みました。カメラに向かって走ってくるシーンでは、AFの性能がとても重要となります。雪が積もった地面には起伏もあり、犬は走るスピードを変えながら走ってきます。そして何回かに一度は高く飛び跳ねるので、その際にピントを外してしまうことが多くなりがちですが、50-400mm F4.5-6.3 (Model A067)は、どの焦点距離を使っても犬の目をしっかり追いながら正確にピントを合わせてくれて、高速連写で撮影した全コマに綺麗にピントが合っていました。
焦点距離:182mm 絞り:F6.3 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:800 使用カメラ:ソニー α1
次に犬がハイジャンプするシーンの撮影にも挑戦しました。狙った松ぼっくりをキャッチしに飛び上がるのがどの位置なのかを予測するのは難しく、また飛び上がってキャッチする際には犬の動くスピードが急激に変化します。このような場面では、あらかじめ予測して狙っても、肝心のキャッチする瞬間、ピントが甘くなることが多くなります。しかしこんなシーンでも50-400mm F4.5-6.3 (Model A067)は、ピントはしっかり目を追ってくれて、カッコ良い犬のジャンプシーンを撮影することができました。撮影の難易度が高い場面で、これだけアクティブに動く犬の姿をしっかり撮ることができると気分もスカッとします。
焦点距離:400mm 絞り:F6.3 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:800 使用カメラ:ソニー α1
焦点距離:50mm 絞り:F6.3 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:800 使用カメラ:ソニー α1
ふと見上げた空からは大粒の雪が降ってきていました。カメラを持ち上げ素敵だと感じた時をレンズ交換せずにイメージ通りに撮ることができました。心のままに写すことができるって本当に素晴らしいと感じた瞬間です。
焦点距離:122mm 絞り:F6.3 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:320 使用カメラ:ソニー α1
AF精度も素晴らしいが、前ボケ背景ボケを美しく撮ることができるのもこのレンズの魅力です。犬の足元にあった針葉樹の葉についた雪が夕日で照らされて光りキラキラと美しい玉ボケとすることができました。
焦点距離:74mm 絞り:F5.6 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:800 使用カメラ:ソニー α1
夕暮れを過ぎ、少し暗くなったテントサイト。手ブレしないか心配しながらシャッターをきりましたがタムロンの手ブレ補正VCは強力で手持ちでもしっかりブレずに撮ることができました。
TAMRON 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (Model A067)を使用してみて
動く犬の撮影以外にポートレートやスナップ的なショットも撮影しました。50mmから撮れるのは本当に便利で、キャンプ場のおしゃれなオブジェと一緒のシーンや、ボケを活かしたポートレート撮影などオールマイティに撮影することができました。これだけ簡単に美しく撮れるならば、このレンズに合わせてカメラボディを購入する価値があると言えるほど、素晴らしいレンズでした。初心者からベテランカメラマンまで、50-400mm F4.5-6.3 (Model A067)は、多くの方におすすめできる稀有な存在のレンズだと思います。
撮影協力:フォークウッドキャンプ場様
写真家プロフィール

中村 陽子 Youko Nakamura
大阪市生まれ。カナダ トロント市在住中に犬と暮らし始めそのころからペットの撮影を始める。(有)ドッグファーストとスタジオD1を設立。広告を中心としてペットや子供の撮影などを手掛ける。写真教室の講師(撮り方、カメラの使い方、ペット撮影、子供撮影、テーブルフォト講座など)カメラ専門誌・愛犬雑誌でも活躍中。
【写真家サイト】
- ホームページ:http://dogs1st.jp/
- Facebook:https://www.facebook.com/yokonakamurad1/
- Instagram:https://www.instagram.com/yoko.nakamura0214/
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