写真家 林 幸恵氏がタムロン 70-210mm F4 で撮影するとっておきの世界

初めまして。林 幸恵です。身近な場所や関西近県で作品づくりに取り組んでいます。
タムロンレンズとのおつきあいは30年。写真を始めた頃からです。

やさしくやわらかな描写に魅了され、SP90mmMacro・SP180mmMacroレンズが私の世界観、夢色の世界を作り上げてくれました。2回の個展や出版した2冊の写真集「夢色の世界」「のはら」はタムロンレンズがなければ作れなかっただろう、そう思っています。

さて今回の相棒は70-210mm F/4 Di VC USD(Model A034)初めての望遠ズーム。言うなれば私の大好きな90mmと180mmコンビをひとつにしたようなレンズです。流石に等倍は出来ませんが、マクロから中望遠、広角側までが一本で。これって楽しくて心強い相棒になるのでは、と期待に心が弾みました。

一枚目の写真( 焦点距離:182mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100)

タイトル「心をこめて」

レンズが届いて3日目の日、秋の草花が美しく咲く高原に出向いた際、ヨメナの花がハートのような形に見えるものを見つけました。かわいいハート!形感を出すために花だけでフレーミング。手持ち撮影で焦点距離182mm。私の身長は162cm。この距離感で真上から被写体に寄れる、重心移動が最小限に抑えられたインナーズームのおかげです。レンズを持ち替えるストレスなく快適に撮影することが出来ました。

焦点距離:210mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400

2枚目は記念すべきアナザーカットのお気に入りのマクロ作品です。やわらかな秋雨の中、凜と咲くツリガネニンジンを最短撮影距離.0.95mまで寄って手持ちで撮影しました。一眼の望遠ズームレンズとしてここまで寄れて背景の雰囲気作りが出来るのはうれしいですね。そしてやわらかな描写はこのレンズも健在で70-210mm F/4 Di VC USD(Model A034)を相棒に様々な出逢いを楽しみたくなりました。

広角側も頼もしい

マクロ側で雰囲気描写を楽しんだので、広めの風景も撮影したくなりました。秋も深まる頃、写真教室の撮影実習で出かけた福井県の刈り込み池という場所です。紅葉の映り込みが美しい山中の池です。今年の秋は台風が2つも襲来しました。その中でも2つめの台風が通過した余波が残る雨模様の前日とはうって変わっての好天での撮影でした。

焦点距離:70mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:800

タイトル「華やぐ水面」

3枚目は焦点距離を広角側でF/10に絞り込んだ作品です。色とりどりの秋色が映り込んだ華やかな水面を中心に作画しました。広角側へ目一杯で作画したり望遠マクロ側へズームし、色彩の美しい部分を切り取ったりして、重心移動が最小限に抑えられたインナーズームのおかげでレンズを持ち替えるストレスなく快適に撮影することが出来ました。

焦点距離:70mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:800

タイトル「猫娘笑いの理由」

4枚目は焦点距離を中間側でF/4開放値での鉄道作品です。車体に描かれている猫娘の顔を画面に大きく入れて、車掌さんが電車に乗り込む姿と対照的に背景に入れてみました。
猫娘が車掌さんを見て「あらあら焦っているわ~ふふっ」と笑っているそんな気がしました。焦点距離が中間くらいだと背景がボケ過ぎず物語性が生まれます。

焦点距離:210mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100

タイトル「動感を楽しむ」

5枚目はプロペラ機です。プロペラを回しだしたので動感を表現する為、シャッタースピードは1/160秒。少し羽の残像が残るようにイメージして撮影いたしました。様々なカラーの大きな機体や周りの環境を入れて撮ることもおもしろいのですが、時刻表にないサプライズな機体の登場も是非自分らしく表現したいものですね。

焦点距離:77mm 絞り:F/8 シャッタースピード:13秒 ISO感度:400

タイトル「かなしい静けさ」

6枚目は夜景です。海岸に寄り添うような小さな漁村。ぽつんと外灯が何処か淋しそうです。実はこの漁村の中には白拍子静御前の生家があります。高台のこの場所から眺める漁村に夜の帳が落ち外灯に灯りが点りしばらく経つまでの時間が好きで、戦乱の歴史ロマンに想いを馳せよく眺めています。

焦点距離:116mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:800

タイトル「ふたりの世界」

最後はタムロンレンズの一番の魅力、やさしいやわらかなボケ描写です。主人公であるタンポポふたりの後ろ、背景は遠く住宅があります。開放値だと単調になるような気がして、背景のグリーンののはらの草々の感じを少しだけ動きが感じられるようにF/10まで絞りました。

TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDを使用してみて

冒頭の自己紹介部分で触れましたが、私は写真を始めた頃からずっとタムロンレンズを使用し、自分の世界観を作ってまいりました。タムロンレンズのやさしくやわらかなボケ味は私の表現、世界観にぴったりで、おかげさまで私の作品は心がほんのり温かくなる作風になりました。今回の70-210mm F/4 Di VC USD(Model A034)レンズは、そのやさしくやわらかなボケ味の上に、最短撮影距離0.95m。被写体との心の距離も縮めているのでは?!と思う程の雰囲気づくりも出来るうれしい機能と重心移動が最小限なインズームを備えており、レンズを持ち替える手間もなく快適に身近な草花やちいさな命、広い風景はもちろん、スナップ的な風景、夜景撮影や動きものにも対応出来ました。70-210mm F/4 Di VC USD(Model A034)は「じゃあ行こうか」と声をかけ、何処に撮影に出向く時も楽しみながら、様々な可能性にチャレンジ出来るとっておきの頼もしい相棒です。

写真家プロフィール

林 幸恵 Yukie Hayashi

写真家。三重県生まれ。自然が魅せるドラマやいのちの輝きや色彩美・造形美に魅了され、身近な場所と近県の撮影に取り組んでいる。フジフイルムフォトサロンにて「夢色の世界」「とっておきの時間」写真展を開催。写真誌、雑誌等に作品を掲載。写真コンテストの審査員、講演会などを務める。写真教室フォトスクールとっておき!を共同開講。写真集「夢色の世界」「のはら」を出版。

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タムロン 70-210mm F/4 Di VC USD (Model A034)

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