写真家 若子jetの超望遠高倍率ズーム18-400mmレンズ1本で迫力の動物写真を撮る

先日「18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD」(Model B028)の発売直前となる、体験撮影セミナーで講師を担当させていただきました、写真家の若子jetです。 暑い中お集まりいただいた参加のみなさま、誠にありがとうございました。

今回は体験撮影セミナーにて、皆さんと一緒に撮影したものをご紹介したいと思います。

18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD(Model B028)は、APS-Cサイズ相当デジタル一眼レフカメラ専用の高倍率ズームレンズ。世界初の18-400mm(35mm判換算28-620mm相当)の焦点距離をカバーしています。

望遠側の描写に期待が集まっていましたので、多くの動物を特に望遠側の400mm(35mm判換算620mm相当)で狙ったところ、写し出される画に圧倒されてしまいました。 体の輪郭やディティール、毛並みまでも、望遠側での圧縮効果、引き寄せ効果を多く得られます。 高画質を保ちながら迫力のある画を捉えることができました。描写も美しく、息をのむほど。 また、フレアやゴーストを抑えることによって、クリアでより抜けの良い画質を実現しています。

一枚目の写真( 焦点距離:400mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:500)

気持ちよく水面を泳ぐホッキョクグマ。 瞬間的に水面からお顔を出してくれたので、嬉しくて思わずシャッターを切りました。 勢いよく顔を振って飛び散る水しぶき、それと共に揺れる毛並みなど、瞬間的に捉えることが出来ました。

焦点距離:220mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:1000

日陰でのサイはVC機能のおかげで手ブレする事なく安心して撮影に挑む事が出来ました。

焦点距離:400mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/20秒 ISO感度:1000

猛暑の中、お昼寝を始めたトラ。 せっかくなので、400mmで毛並みを撮ることにしました。手前から奥への圧縮効果があり、高倍率ズームならではの素晴らしい画を収めることが出来ました。

焦点距離:400mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:400

動きの少ないハシビロコウ。この日は混み合っている3連休という事もあり、激しく動いてくれました。笑 ハシビロコウの身体の解像感、くちばしの質感まで鮮明に再現してくれました。

焦点距離:400mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:400

複数匹のワオキツネザルを撮影しました。 体長約40cmほどのものを大きくダイナミックに捉え、重なる身体の距離を圧縮効果でぎゅっと縮め、充実感ある構図で撮ること が出来ました。

焦点距離:400mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400

フォトジェニックな紅色をしたフラミンゴは、体験会参加者にも人気の動物でした。 柔らかな身体の質感を再現する事が出来ました。 後ボケの丸ボケも美しく、画の収まりがよく撮影できました。

焦点距離:400mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100

簡易防滴があるおかげで、安心して撮影する事が出来た水面の動物たち。 水鳥の顔の表情だけでなく、背景も作品の一部として、切りとる事が可能です。 ピントの合った箇所は、シャープに再現されていました。

焦点距離:400mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400

ペンギンの黒い身体の箇所も階調が潰れる事なく、しっかりと質感を残してくれています。

焦点距離:400mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:1250

バーバリーシープを撮影しました。角の質感、色、形状までも鮮明に写し出されている事がよく分かります。大きくて立派な角に凛としたかっこいい表情をおさめる事が出来ました。

TAMRON 18-400mm F3.5-6.3 Di II VC HLDを使用してみて

18-400mmは、近くにいる動物も、近寄れない遠くにいる動物もダイナミックにおさめることのできる幅広い焦点距離のレンズなので、自分の表現したい距離感で動物を捉えることが可能です。 体験撮影セミナーでの限られた時間の中で、レンズ1本で様々な撮影表現を楽しむことができまし た。

また、「18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD」(Model B028)は、レンズ全長121.4mm、質量705gと小型軽量です。 カメラバックにはカメラボディと1本のレンズのみで出かけることもできるので、撮影時だけでなく 持ち歩きの軽量化にもなり、嬉しいです。 動物園や水族館などの撮影では三脚が使用不可の箇所なども見られる中、コンパクトかつVC機能(手ブレ補正)のおかげでサクサクとアクティブに撮影ができる事がとてもありがたいです。 動物の動きが読み難い場合でも、瞬間的に水面に顔を出してくれた表情を捉えることが出来ました。

また動物園園内を歩いていると、夏場の動物園は至る所で散水されていたり、シロクマが勢いよく水を吹き飛ばします。そんな中でも簡易防滴があるおかげで、水しぶきなどを気にせずに集中して撮影に挑めました。

さて7月20日に発売となった「18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD」(Model B028)、 色々なシーンに幅広くお使いいただける1本となることは間違いないでしょう。この夏を18-400mmと一緒に過ごしてみませんか?

写真家プロフィール

若子jet Wakako Jet

岐阜県岐阜市生まれ。名古屋造形大学卒業。 撮影スタジオ勤務後、出版社写真部を経て、写真家松本明彦氏に師事後、独立。
被写体は人物を中心に、雑誌、広告等の撮影をする一方、展覧会でも発表多数。ライフワークとして街スナップを楽しんでいる。 優しく可愛く綺麗な世界観を得意とする。

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