写真家 水咲 奈々の超望遠高倍率ズーム タムロン 18-400mmで撮るキッズスナップのススメ

雲ひとつない青空が広がる週末、「18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD(Model B028)」をパートナーに、少し足を延ばして広い公園に遊びに行きました。

動き回る子供を撮るためには、広角側も望遠側も幅広くカバーする超望遠高倍率ズームレンズはとっても便利。その元気な表情をカメラに収めるためには、ちょこちょこ動く子供の前に周り込んでシャッターを切る必要があるので、長さ121.4mm、重さ705gとコンパクトで軽量なのもありがたいです。

このような日常のシチュエーションでは、自然な表情とその場の雰囲気を写し込むような撮影がお勧めです。

通常、ポートレートは顔に影が出るような光の状態では撮影はしませんが、動き回る子供に逆光や半逆光の場所を選んで止まってもらうのは現実的ではありませんし、なにより自然な表情が失われてしまいます。そんなときは“撮影した日の天気”がわかる写真を心掛けてみましょう。撮影日は太陽が眩しいほどの秋晴れで、子供も眩しさに目を細めながら遊びまわっていました。そんな状況がわかる写真を撮っておくと、後から見返したときに「この日は久し振りに晴れて暖かかったな」なんて思い出話の役に立ちます。

また、子供の笑顔に惹かれてどうしても顔のアップの写真が多くなりがちだと思いますが、広角側を使って“どこで遊んだか”がわかる写真も撮っておきましょう。数年経つと意外と忘れがちなのが撮影した場所の情報だったりします。

あとは一緒に遊びながら自分も笑顔で撮影しましょう。楽しくシャッターを切ることが子供の自然な笑顔を引き出すポイントです。多少の手ブレは手ブレ補正機構の「VC(Vibration Compensation)」が、ピント合わせに自信がない方はタムロン独自開発の「HLD (High/Low torque-modulated Drive)」が実現した高精度AFが助けてくれます。

いつもカメラ目線のピース写真ばかりではなく、一瞬も留まることなくころころと変わる天真爛漫な表情をたくさん撮ってあげましょう!

一枚目の写真( 焦点距離:145mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100)

100~200mmは子供がカメラを意識せず、声も届く範囲なのでキッズスナップでは撮影しやすい焦点距離です。自然な動作や表情を狙うとGOOD

焦点距離:400mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

撮り始めは、カメラに慣れるまで望遠側で撮影すると子供の警戒心も薄れます。

焦点距離:50mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100

普段ならあまり撮らない、太陽が思いっきり顔を照らしているカット。でもキッズスナップは、その場の状況を写し取ることで見返したときに楽しい思い出となります。

焦点距離:100mm 絞り:F/5.3 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100

とはいっても王道の逆光ふんわりポートレートも撮っておきましょうね!

焦点距離:18mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

どんな場所で遊んだかがわかるような、広い画のカットも広角側で押さえておきましょう

焦点距離:350mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

いつも笑顔のカットばかりだとフォトアルバムにしたときにバリエーションがなくてつまらなくなります。積極的に笑顔以外のカットも撮っておきましょう!

焦点距離:18mm 絞り:F/3.5 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100

撮影最短距離は45cmなのでぐぐっと寄ることもできます。背景まで写し込むために広角側で撮影。

焦点距離:400mm 絞り:F/6.7 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100

走る前の準備運動。撮られている感覚のない望遠側なので油断して変な顔に(笑)

焦点距離:400mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

飛び跳ねている顔にしっかりとAFが合って、シャープに描き出してくれているのはさすがです。

焦点距離:46mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

一番撮りやすい標準の焦点距離では、声掛けをしながらもファインダーから目を離さずに沢山シャッターを切りましょう!

焦点距離:18mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100

「疲れた~」と寝転んだ姿を広角側で。ズーミングがスムーズなので素早い動きにも対応できました

写真家プロフィール

水咲 奈々 Nana Misaki

東京都出身。大学卒業後、舞台俳優として活動するがモデルとしてカメラの前に立つうちに撮る側に興味が湧き、作品を持ち込んだカメラ雑誌の出版社に入社し編集と写真を学ぶ。現在はフリーの写真家として雑誌やイベント、写真教室など多方面で活動中。興味を持った被写体に積極的にアプローチするので撮影ジャンルは赤ちゃんから戦闘機までと幅広い。(社)日本写真家協会(JPS)会員。

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