写真家 金森 玲奈がタムロン17-35mm F/2.8-4で撮る、アイルランドとスコットランドの旅

一枚目の写真( 焦点距離:20mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:400

6月、TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)を連れて初夏のアイルランドとスコットランドを旅しました。

イギリスに属するアイルランドも紅茶文化はもちろん盛んです。旅の最初はやはりアフタヌーンティー。ちいさなテーブルの上に所狭しと並べられたティーセットは格式張ったものではなく、誰かの家に招かれたようなアットホームな雰囲気が嬉しいひと時でした。

旅に出るとカメラを片手に一日中歩き回っています。知らない街の初めての道を歩くワクワク感は日本でも海外でも変わることはありません。そうして出会った心惹かれる風景にカメラを向ける時に私が大切にしていることは、頭で考えるのではなく素直にシャッターを切ること。そして自分が感じた光をなるべく忠実に再現することです。

被写体に寄りつつまわりの雰囲気を入れて撮るのが好きな私にとって、最短撮影距離がズーム全域で0.28mの17-35mmは、まさに自分の好きな距離感と空気感で目の前の風景を切り取ることができるレンズと言えます。また、ゴーストやフレアを大幅に抑制する、反射防止効果の高いBBARコーティングを採用しているため、逆光といった強い光を読んで明るさを決定する必要のあるシチュエーションでも色収差などを気にすることなく、思い切った露出決定を躊躇せずに行うことができました。

焦点距離:35mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:400

ダブリンのホテルにて。少し薄曇りの朝だったので+1 2/3補正をしてピンクの花の華やかさを際立たせました。

焦点距離:17mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

アイルランドでは民家やお店の軒先にカラフルな花が吊るされていて、花たちがお出迎えをしてくれているようでした。

焦点距離:34mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100

森の中で妖精の国に繋がると言われているフェアリードアを発見。小人になったつもりで、ローアングルで撮影しました。

街中のスナップはいつ撮りたい瞬間や被写体と出会うか分かりません。私は普段連写をほとんどしないので、撮りたいと思った一瞬を逃さないためのAFの精度はレンズを選ぶ時に重視するポイントのひとつです。17-35mmはAFの精度と合焦スピードも向上しているため、街中でのとっさの出会いもしっかりと残すことができます。

焦点距離:35mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100

お散歩中のご主人さまと犬に出会いました。黒いセーターと黒い毛並みがペアルックのようでなんだか面白かったです。

焦点距離:32mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:640

夜はアイリッシュパブで一杯。ムードたっぷりな仄暗い店内もAFが迷うことはありませんでした。

旅先では食べ物や風景、出会った人など、常に撮りたい被写体との出会いが訪れます。広大な風景や被写体にぐっと寄りつつ周りの雰囲気を入れるのに17mmという超広角は目で見ている以上の広がりを感じさせてくれますし、見ているままに近い距離感で切り取るのに35mmという焦点距離はとても心地良い広さです。

焦点距離:35mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:100

アイリッシュ海を臨む高台にポツンと置かれたベンチ。目の前の景色を独り占めできる特等席でした。

焦点距離:35mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:640

スコットランドへ出発する朝。移動に備えて朝はしっかり食べました。

焦点距離:35mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400

紅茶メーカー「リプトン」の創業者、トーマス・リプトンが眠るグラスゴー郊外の共同墓地。

焦点距離:35mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100

エジンバラ城近くで出会ったスロバキアの女性と愛犬のレオ。

TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)を使用してみて

今回のアイルランドとスコットランドの旅はTAMRON17-35mm F/2.8-4 Di OSD とCanon EOS 5D Mark IVの組み合わせで出かけましたが、荷物の重量が限られる飛行機での移動も含め、実際に撮影のために歩く際も、ボディに重量がある分、460gというレンズの重さは本当にありがたい軽さでした。クラス最小・最軽量を追求した17-35mm F/2.8-4 Di OSDは少しでも荷物を軽くしたい旅先での撮影には打ってつけのレンズと言えるでしょう。

もちろん、これだけ軽量であっても写りに不安を抱くことはなく、広角域でも画面四隅まで隙のない描写を実現していました。それと同時にF/2.8-4の可変絞りとはいえ、広角レンズでこれだけやわらかなボケを表現できるレンズはそれほど多くはないでしょう。シャープな中にふんわりとした心地良いボケ味を持つTAMRON17-35mm F/2.8-4 Di OSDは旅に限らず、毎日の残したい瞬間を自分らしく切り取れるレンズだと思います。被写体との距離感を大切にする人にぜひ使ってもらいたい一本です。

写真家プロフィール

金森 玲奈 Reina Kanamori

1979年東京都生まれ。
東京工芸大学芸術学部写真学科卒業後、東京藝術大学附属写真センター勤務等を経て2011年よりフリーランスとして活動を開始。雑誌や書籍での撮影・執筆のほか、写真教室講師などを務める。2018年6月1日の「写真の日」に下北沢に事務所兼アトリエ『Maison PHOTOGRAPHICA』をオープン。写真を使った雑貨の販売や銀塩写真時代に培ったアナログな写真の楽しみ方、手に取れる形で写真を残す大切さを伝えるワークショップ「アナログ工房」を主宰している。

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