絶景プロデューサー・詩歩氏がタムロン17-28mm F2.8 (Model A046)で撮るモルディブのリゾート風景

みなさんこんにちは、絶景プロデューサーの詩歩(しほ)です。私は世界中を旅しながら、各地の絶景だけでなく歴史的背景や直面する環境問題など、様々な視点でその土地を紹介しています。

今回の旅は友達とのデトックス旅行として、のんびりできるモルディブを選びました。モルディブと聞くと、ハネムーンなどの行き先に選ばれることも多く、特別なデスティネーションという印象もあるかと思います。けれど、想像するよりもお手軽にいくことができる国です。憧れの手の届かない場所というイメージとは違い、実際に滞在し体験してきたことを、写真と共にご紹介していきたいと思います。

一枚目の写真( 焦点距離:20mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100)

五感で旅をする

旅は五感で記憶したいというのが主で、特に歴史好きの私は過去の建築物などを見て、思いを馳せたりしていました。大学では環境問題を専攻していて、今回旅をしたモルディブも、環境問題として砂浜の流失があり、島自体が縮小しているのも実際に目にしたいと思っていました。また、点在している島々で文化が異なるというのも興味深いです。

旅行写真というと、インスタ映えという側面があり、表面的な部分しか見てもらえないということがありますが、本当はその裏にそういった環境問題や異なった文化などがあり、そこを見ると旅がもっと面白くなると思っています。そういったことを伝える手段として写真を頑張って撮るようになりました。

焦点距離:28mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/3200秒 ISO感度:100

焦点距離:17mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:250

焦点距離:26mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

17-28mm F/2.8でモルディブの星空を撮りたい

モルディブは島が1200余り点在する国なのですが、首都のマレから水上飛行機で移動します。マレ自体、世界一の過密都市と言われるくらい、ビルが乱立しています。夜に星の入った写真を撮るとなると、マレに近いほど、街の明かりが入ってしまうので、首都からなるべく離れた場所で、星空もきれいに見られるコテージを選びました。

私が2本持っているレンズのうち、最も明るいレンズでもF/3.5です。思い描く星空の写真や、見たままがフレームにおさめられないなとずっと思っていました。明るいレンズを選ぼうとすると、どうしても大きくて重いレンズになってしまいますが、今回使用してみたTAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)は、小さく、軽く、F/2.8で星も撮れるということで選びました。

訪れた季節は天の川が見られないタイミングでしたが、深夜2時から4時の月が沈む時間を狙って撮影しました。宿泊したのは水上コテージではなかったのですが、部屋からすぐ外に出られ、見上げるとすぐ星空という環境でした。北斗七星が良く見えていたので撮影してみました。

焦点距離:17mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:30秒 ISO感度3200

旅にぴったりのサイズ

旅をするときはリュックで移動することもしばしばですが、特に南国やリゾート地のような場所では、皆さん軽装で、自分だけカメラの入った重たいリュックを背負って…というのも浮いてしまって。水着で歩いている方もいるくらいです。

なので、この17-28mmレンズは小型でポシェットに入ってしまうようなサイズ感もとてもよいと思います。そのため、大きなレンズはまだ買っていません。私の旅行スタイルでは、軽くてかさばらないことは嬉しいです。旅に合わせてレンズをたくさん持っていくというよりは、動きやすさ重視で考えています。重いのがとにかく嫌なので。

焦点距離:28mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

焦点距離:28mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/6秒 ISO感度:400

焦点距離:17mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/13秒 ISO感度:640

TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXDを使用してみて

17-28mm F/2.8でホテルの室内を撮ってみたり、海と水上コテージを撮ってみたりしました。広角レンズを持ってきてよかったなと思ったのは、例えば桟橋を歩いて海に向かっていく構図を広角端24mmでは写しきれず、もしくは画角に収めるためにすごく遠くから撮るしかなかったのですが、このレンズでは思った通りの構図でおさめることができました。明るさもF/2.8だったので、室内や薄暗いシーンでも気軽に撮れました。

また、島の外周が歩いて25分くらい、全周がビーチになっています。海を入れた構図を思い描いていたので、17mmの広い画角でカメラを水面ギリギリに構え、印象的なモルディブの海を撮ることができました。そのほか、夕日を撮影した時にピンクの色がとてもよく出るなと感じました。レンズの違いでこんなにも色や印象が変わるという事を初めて体験しました。

聞き手:TAMRON MAG編集部

写真家プロフィール

詩歩 Shiho

「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサー
1990年生まれ。静岡県出身。世界中の絶景を紹介するFacebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」を運営し、70万以上のいいね!を獲得し話題に。 書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」シリーズを出版し累計60万部を突破。昨今の”絶景”ブームを牽引し、2014年は流行語大賞にノミネートされた。 現在は、旅行商品のプロデュースや企業とのタイアップ、自治体等の地域振興のアドバイザーなどを行っている。浜松市観光大使。

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タムロン 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)

フルサイズ用大口径超広角ズームレンズとしては驚きのフィルター径φ67mmを実現。軽量・コンパクトで、カメラとのバランスも良く、気軽に持ち運べ、幅広い撮影シーンに対応できるミラーレス一眼カメラ専用レンズです。