写真家 藤村 大介がSP 15-30mm F/2.8 G2で撮るトルコの旅 イスタンブール編

エキゾチックな街、イスタンブール。トルコのイメージは、長い歴史、多様な文化、親日国、色々あると思いますが、皆さんはどういうイメージがありますか?私は、風光明媚で人懐こく人情味のある民族性、そんなイメージを持っています。そんなトルコ最大の街、イスタンブールをTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A041)を持って旅してきました。

一枚目の写真( 焦点距離:30mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:200

トルコはイスラム圏で、国民の99%以上がムスリム(イスラム教徒)です。馴染みの少ない日本人にとってイスラム教は未知の宗教でしょう。良いイメージを持っていないかも知れませんが、教えはとても崇高です。

イスタンブールの街

イスタンブールはヨーロッパとアジアにまたがる海峡都市で、トルコ最大の街です。経済、文化、歴史の中心地で、世界中から観光客が訪れる魅力的な街でもあります。

焦点距離:15mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:160

さて、早速大好きな路地裏を散策します。カラフルな建物が並んでいました。ここは何でしょうね?レストラン?オフィス?よく見ると左側2軒の入り口は、とても出入りが難しい設計ですね・・。でもカラフルで可愛いらしいハウスで、入ってみたい気持ちになりますね。

焦点距離:15mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:400

トルコと言えば絨毯。多くの絨毯屋があるイスタンブールでは、あちこちで絨毯を運ぶ人を見かけます。

焦点距離:15mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/240秒 ISO感度:64

路地裏には哀愁漂う犬の目がありました。誰も歩いていない通りは、小雨が降っています。できるだけ近寄り、雰囲気を壊さないように絞り開放で背景をボカして撮影しました。

焦点距離:15mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:200

カラフルな物は仕上がりの設定をビビッドにすると色飽和が起きやすく、彩度の設定に注意が必要です。特にコントラストが高めのレンズを使う場合は設定が難しいのですが、階調豊かなSP 15-30mm G2では程良い鮮やかさとコントラストで描写してくれます。

バザールへ

イスタンブールにはバザールがいくつかあり、中でも大きくて高級品が多く並ぶグランドバザールに行ってみました。

焦点距離:15mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/25秒 ISO感度:64

とても細かいガラス細工のランプです。色やデザインが美しく、思わず買って帰りたくなりましたが、持って帰るのが大変そうで断念・・。せめてもの思い出に広角で寄り、バザールの雰囲気と共に写しました。天井の絵も美しいですね。SP 15-30mm G2は超広角、絞り開放、接写であっても周辺まで美しく描写してくれるので安心です。

焦点距離:焦点距離:16mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/20秒 ISO感度:64

スパイス屋さんですね。絞りを調節して客とのやり取りをする店員さんの雰囲気が分かるように撮影。スパイスの細かさまで美しく描写してくれています。

焦点距離:15mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:64

紅茶やドライフルーツを売る店にお邪魔しました。とても愛想の良いお兄さん達を思い切って広角で近寄り、お店も全て見せました。見上げる構図によりパースが付き、男性の力強さを表現しました。暗部からハイライトまで豊かな階調で写す事ができ、さらに1/15秒のスローシャッターでも強力な手ブレ補正VCで落ち着いて撮影出来ました。

焦点距離:15mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:64

何を見つけたのでしょうか?一瞬のシャッターチャンスを逃さないためにも、高速AFは役立ちます。

世界遺産の名建築

イスタンブールは旧市街全体が世界遺産に登録されていますが、中でも一際目立つ、訪れた際には絶対に外せないポイントを撮影しました。

焦点距離:15mm 絞り:F/4 シャッタースピード:0.8秒 ISO感度:64

アヤソフィア。その歴史は独特で、元来キリスト教の大聖堂であった事は有名ですが、モザイク画などキリスト聖堂当時のものが多少残っている部分もあります。現在はモスク時代の装飾が主で博物館として公開されています。美しいドームの下にはキリスト、その下にはミフラーブ。キリスト教とイスラム教の共存している姿が見えます。このような聖堂は15mmという超広角でなければ天井から床まで横位置で撮ることは難しいでしょう。

焦点距離:15mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/2秒 ISO感度:200

アヤソフィア内の通路。石の質感と時間の流れを表現するために、スローシャッターで撮影。1/2秒でもガッチリとVCが効き、手持ちでもブレずに撮影出来ました。

焦点距離:15mm 絞り:F/4 シャッタースピード:0.6秒 ISO感度:64

二階には回遊式の通路があり、アヤソフィア内部の全体を見渡せます。このような明暗さが激しいシチュエーションでも、滑らかなトーンで描写してくれるのは、SP 15-30mm G2の良い所ですね。

焦点距離:15mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/10秒 ISO感度:64

広角レンズは単に画角が広く入るだけではなく、隅々までの描写や歪み、収差、トーンなど、画質に関する性能が必要です。SP 15-30mm G2はそれらの全てを兼ね揃えた万能レンズと言えます。

焦点距離:30mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:2秒 ISO感度:2000

イスタンブール名所の一つ、地下宮殿です。この日は工事中の為水はありませんでしたが、本来は床が見えることは無く水面下にあります。殆ど見えないほどの暗さでしたが、手持ちスローシャッター限界の2秒で挑戦!超強力VCにより、見事ブレ無く撮影出来ました。

焦点距離:15mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/2秒 ISO感度:640

地下宮殿名物の、メデューサ。なんとも不気味な顔ですね・・。このような被写体は思い切ってド真ん中に配置すると超広角の遠近感を加え、インパクト絶大です!メデューサの後ろから強いライトが当たっていましたが、最高級のAXコーティングによりゴースト無く撮影出来ました。

路面電車

イスタンブール旧市街には路面電車が走っています。私が初めて訪れた20年ほど前には無く、起伏のあるイスタンブールの街中を歩くのは結構大変でしたが、今はこの路面電車で楽に移動できます。

焦点距離:15mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/5秒 ISO感度:1000

夜の路面電車を超スローシャッターで流し撮りです。中の乗客がハッキリ見えますね。

焦点距離:19mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:0.4秒 ISO感度:400

赤いライトは信号です。路面電車が近づくと、道路に埋め込まれた真っ赤なLEDライトが一面を照らします。人の往来が激しく柵を設けていない線路沿いは危険なため、横断する人への警告サインなのです。その赤いライトに照らされた電車を、手持ちスローシャッターで激写!もちろんAXコーティングなので、後ろの車のヘッドライトも問題無しです。

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A041)を使用してみて

私はほとんどの写真は低感度で撮影しています。これは開放F値が明るい事に加え、手ブレ補正機構「VC」の優秀さを信用しているためです。最近のデジタル一眼は高感度の画質が良くなってきましたが、それは従来に比べてという事で、低感度に比べるとまだまだです。やはり写真の画質は低感度こそ良くなる傾向は変わりませんね。

夕景や夜景、室内など暗い場所で撮影する事も多いので、手ブレ補正が強力な事は非常に魅力的です。従来なら三脚無しでの撮影は難しかった夜景や光跡を狙った作品など、手持ちでの撮影が作品表現の幅を大きく広げてくれます。さらに逆光特性や歪みなど、本来広角レンズが苦手としてきた事にも前向きに改善してくれた事により、SP 15-30mm G2は常用超広角レンズとしての位置を定番化しました。今後超広角ズームの大口径レンズに、手ブレ補正の標準装備が普通になったとしても、このレンズは大きなアドバンテージを持っていると言えるでしょう。

フルサイズ戦国時代となった現在、良いカメラには良いレンズ、これは当たり前の思考です。一度使ってみてください。決して損したとは思わないお得なレンズだと思います。

写真家プロフィール

藤村 大介 Daisuke Fujimura

写真家。1970年香川県生まれ。誕生日が6月1日写真の日で、まさに写真の申し子!と言われることも。日本写真芸術専門学校卒。有限会社フォトグローブ(植村正春写真事務所)でのアシスタントを経て独立。世界500都市以上を取材し、世界遺産や街並み、名所旧跡、夜景などを撮影。「Simple & Positive」がモットー。

世界の夜景撮影においては第一人者。2002年に大手のギャラリーでは日本初となる世界の夜景のみでの個展を開催し夜景ブームを引き起こす。2018年8月には世界最大級となる夜景の個展を香川県坂出美術館にて開催し、大きな話題を生んだ。作品は欧米でも展示され、評価が高い。作品創作に力を注ぐ傍ら日本の写真文化発展のために、全国で講演やセミナー、写真教室などを通じ、撮影技法や処理だけではなくマナーや考え方、権利など、写真に関する心構えなども教えている。著書に「世界のまがとき、カメラ旅/日本写真企画」。
(公社)日本写真家協会、日本旅行写真家協会 正会員
日本大学藝術学部写真学科講師
玉川学園講師
ニコンカレッジ、アカデミーX講師
ウィステリアフォトクラブ主宰

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