写真家 相沢 亮氏が超広角ズーム タムロン11-20mm F2.8 (Model B060)で写す、魅力あふれる白馬の旅

はじめまして、東京で写真家をしている相沢 亮と申します。普段は街や風景を中心に撮影していますが、今回は、長野県白馬まで足を延ばしました。今回の旅のお供に持って行ったレンズが、タムロン 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060)です。
白馬といえば、1998年の長野オリンピックの会場にもなった自然豊かな場所で、大パノラマの白馬連峰が目の前に広がります。天気にも恵まれ、綺麗な星空の撮影もできました。そして、目の前に広がる開放的な自然や星空を撮影する上で欠かせないのが超広角レンズ。今回使用した11-20mm F2.8は、気軽に持ち出せる小型軽量ボディで、旅で持ち歩きたくなるレンズです。その魅力についてお伝えしていきたいと思います。
一枚目の写真( 焦点距離:16mm 絞り:F/9.0 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α6400)
快晴の空の下、山の上から撮影しました。木や草のディテールを損なわないシャープな描写力に驚きました。どこまでも広がる青い空とともに眼下に広がる風景をパンフォーカスで切り取りました。旅で出会った感動やその場の空気感を伝えるには、やはり広角レンズは欠かせません。そしてこのレンズは、335gという大口径超広角レンズとは思えない軽さ。この携帯性の良さは、まさに旅のお供にしたいレンズです。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060)
ソニー Eマウント (APS-Cサイズミラーレス一眼カメラ用レンズ)
タムロン11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060)は、大口径F2.8でありながら小型なため、コンパクトなAPS-Cサイズミラーレスカメラボディとのバランスも良く、普段使いの超広角ズームレンズとして最適です。また、広角側の最短撮影距離は0.15mで、ワイドマクロの世界をお楽しみいただけます。
感動の風景を高い描写力で写す、旅のお供に最適なコンパクトレンズ
旅で重宝するのが、軽くてコンパクトな機材。11-20mm F2.8は、重量を気にせず持ち運ぶことができ、さっと取り出してすぐに撮影ができる、そんなレンズです。旅は思いがけない良い瞬間に、不意に出会うことがあります。そんな瞬間を逃さないためにも、コンパクトかつ軽量なレンズはありがたいです。そして、コンパクトでありながら高い描写力も兼ね備えている11-20mm F2.8で、白馬の風景を写しました。
焦点距離:14 mm 絞り:F/9.0 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α6400
晴天の日に山の上のテラスからF9.0に絞って撮影しました。パンフォーカスという言葉がまさにふさわしく、木々や葉をシャープかつ繊細に写し出してくれました。そして、もう一つ注目してほしいのが手前のウッドデッキの立体感。街中の建築などのスナップにも試してみたい描写力です。
焦点距離:20mm 絞り:F/5.0 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α6400
焦点距離:16mm 絞り:F/9.0 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α6400
道で出会った田んぼでリフレクション撮影をしました。リフレクション撮影において広い画角のレンズは欠かせない存在。ダイナミックに広く映し出された世界を二分割で撮影。超広角レンズならではの表現です。
超広角レンズのパースペクティブ効果をスナップに活かす
超広角レンズは、人の眼で見える範囲とは異なる違った世界を写し出してくれます。手前の被写体を大きく、奥の被写体を小さく、その迫力ある写りは、表現の幅を広げてくれます。超広角ズーム11-20mm F2.8は、被写体の新たなとらえ方を提案してくれる、そんな魅力あるレンズです。
焦点距離:20mm 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α6400
早朝、霧に包まれた景色を撮影しました。この景色は偶然出会ったのですが、カバンからさっと機材を取り出し撮影しました。上部の淡い優しい光と下部の川のシャープな部分、この2つの表現や描写力が1枚の写真の中でしっかりと両立しています。広角のパースペクティブ効果で手前の景色を大きく、奥を小さく写すことで川のカーブの奥行きも表現できました。
焦点距離:11mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α6400
手前のパラソルにピントを合わせ、下から煽るように撮影しました。広角レンズで広く空を取り入れながら、パースペクティブ効果を活かして手前の被写体に迫力を出させる撮影は良く行いますが、11-20mm F2.8なら、様々な場面でこの撮影方法が使えそうです。
開放F 2.8で望む、夜空に広がる天の川撮影
自然溢れる旅先。空気が澄んでいる場所で撮影したくなるのが星空撮影です。開放で絞りF2.8の明るい大口径レンズなので天の川の撮影もできました。焦点距離11mm(フルサイズ換算16.5mm)の画角はAPS-C機でも十分な広い画角を確保できるので、夏の縦の天の川の撮影にもぴったりなレンズです。
焦点距離:20mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:25秒 ISO感度:1000 使用カメラ:ソニー α6400
まずは、縦位置の天の川。目の前に広がる星空。開放F値2.8という明るさを確保できるレンズなので、ISO感度が1000でもはっきりと天の川を写すことに成功しました。
焦点距離:11mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:25秒 ISO感度:1000 使用カメラ:ソニー α6400
次は、横位置で天の川を撮影しました。こちらもAPS-Cとは思えない画角の広さを確保でき、写真の隅々の収差も気にならない写りです。高い描写とコンパクトサイズで、昼の風景やスナップから夜の星空まで使えるレンズといえます。
驚きの接写能力と開放で撮る綺麗なボケ感
最短撮影距離0.15m、開放F値2.8の明るさを活かして、ピント面のシャープさを保ちつつ被写界深度が浅い柔らかなマクロの表現もでき、目視ではわからない様々な驚きの世界をこのレンズ一本で写し出してくれます。
焦点距離:20mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α6400
紫陽花のピントが合った花びらをシャープに写しつつ、F2.8による柔らかいボケも表現できました。ピント面の素晴らしい解像度、被写体の質感、色味のコントラスト、すべてを綺麗に表現してくれました。
タムロン 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060)を使用してみて
今回の撮影で感じたのは、11-20mm F/2.8一本で様々な表現ができる応用力、そして軽さ故の携帯性です。その2つの要素が移動を伴う旅という撮影機会にマッチすると強く感じました。おすすめのレンズとして断言できます。風景、マクロ、星空、スナップなど幅広いシチュエーションに対応できるので、あらゆる場面でその力を発揮してくれます。
また、フルサイズでなくても星空撮影が楽しめる。そんなレンズは少ないと思います。APS-C機でもフルサイズ並みの画角で撮影を楽しみたい方に、是非おすすめしたいレンズです。
写真家プロフィール

相沢 亮 Ryo Aizawa
早稲田大学院中退後、2017年にカメラに出逢い、2020年より東京を拠点にフリーランスフォトグラファーとして活動中。メーカータイアップ、企業案件や広告撮影、雑誌への寄稿・記事の執筆等、活動の幅を広げる。近年、地方創生や観光PRに力を入れる。現在SNSフォロワー約8万人。2021年2月に写真家としてのインタビュー記事が朝日新聞WEBメディアwithnewsおよびYahoo!JAPANで公開された。
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