【.Frame】snap01 塩川 雄也×TAMRONスナップ『日々の暮らしを紡いでゆく』with SP 45mm F1.8 Di VC USD (Model F013)

はじめまして、写真家の塩川雄也です。今回、タムロン公式ブログ{TAMRON MAG}の中で.Frameの連載を担当させていただくことになりました。普段の仕事とは少し角度を変えて、今の日常を見つめ直すような作品をFrameにおさめていきたいと思っています。

長く住んだ街を離れ、東京に住み始めて3年が経った。東京にはよく訪れていたけれど、旅をするのと住むのとでは大きく違うものだ。

いつしか東京の街が日常となっていく中で、写真に収める情景も少しずつ変化していくの感じる。ようやく慣れた生活も、見方を変えれば退屈なものかもしれない。

非日常的なものに新しい刺激を求め、好奇心から旅を続ける中で、日常にある大切さに気づかされることもあった。しかし、その対照的な間で常に揺れ動いているのが自分らしいと思っている。

一枚目の写真( 焦点距離:45mm 絞り:F/5.6 SS:1/125秒 ISO感度:100)

都会の喧騒を離れ、穏やかな時間を求め車を走らせる。
静かに波打つ海に耳を澄ませ、ゆっくりと深呼吸をしてシャッターを切った。

焦点距離:45mm 絞り:F/1.8 SS:1/1600秒 ISO:100

焦点距離:45mm 絞り:F/1.8 SS:1/1250秒 ISO:100

自然の中で刻々と時間は過ぎていった。

同じ時間を過ごすことは二度とは無いと分かっているからこそ、儚いものへの感受は強くなり、一抹の寂しさを抱かずにはいられない。

時間を戻すことはできないが、自分がこの目で見ているものを残すことができる。

写真することで、日々の暮らしを紡いでゆく。

焦点距離:45mm 絞り:F/1.8 SS:1/6400秒 ISO:400

焦点距離:45mm 絞り:F/4 SS:1/125秒 ISO:400

いつかこの街を離れ、またどこかに移り住むかもしれないと、ふと考えるようになった。

それがいつかどこかも分からないけれど、様々な土地で歩みを重ねていく中で、新たな巡り合わせがある事を予感している。

焦点距離:45mm 絞り:F/3.5 SS:1/15秒 ISO:400

今回私が使用したのは焦点距離が45mmの単焦点レンズだ。もちろん50mmという標準レンズは多くの方が愛用していると思う。また、40mmを好んで使用している方も少なくはないはずだ。

今回はその中間とも言える45mmは私の作品を撮る上で欠かせない画角であり、新鋭のレンズの中でもSP45mm F/1.8 Di VC USD(Model F013)は唯一無二の存在と言える。

人間の視野角に近いレンズでありながら、凝視するよりは少し眺めるような感覚で日常を切りとることができるのである。

写真家プロフィール

塩川 雄也 Yuya Shiokawa

1988年、福岡県北九州市生まれ。大学を卒業後、山口県の病院で看護師として勤務していたが、旅への強い憧れから国内外を飛び回り写真を撮り始める。写真家を志して上京した後、写真家青山裕企氏に師事する。 2017年写真家として独立し、東京で初の個展を開催。 2018年にはYUKAIHANDS PUBLISHINGより写真集『OASIS』を刊行し、東京・山口宇部で展覧会を行う。現在は、ポートレート撮影を中心に活動しながら、ライフワークとして自らの旅路を写真に収めている。

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SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F013)

45mmという焦点距離、そして極めてシャープな描写を持つ個性的な標準レンズが誕生。フルサイズ対応の大口径標準単焦点レンズとしては初の手ブレ補正機構を搭載。開放F/1.8からクリアで切れの良い描写を実現。