【.Frame】vol.7 大村祐里子×TAMRONポートレート「Tokyo Gradation in Autumn」with SP 24-70mm F2.8 G2 (Model A032)

TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(ModelA032)を使って、モデルの川口さんと一緒にわたしの感じた東京の姿を表現していく「Tokyo Gradation」。第3回目は10月更新なので、テーマは「秋」にしました。

秋といえば、「食欲・読書・スポーツ!」……ということで、今回は、秋の三大テーマ3つを思いっきり楽しむことをモットーに撮影をいたしました。

まずは「食」です。二人とも秋の味覚である「梨」が大好物なので、東京近郊にある果樹園へ梨狩りに行ってみることにしました。一面、オレンジ色の梨とグリーン色の葉に彩られた空間に足を踏み入れたとき「パラダイスとはこういう場所を指すのだろうな」と思いました。

モデルの川口さんの顔と同じくらい大きなサイズの立派な梨は、ナイフを入れると果汁がじんわりと染み出してきました。口にするとシャリシャリとしてみずみずしく、身体中に一気に幸せが広がるような気がしました。

焦点距離:70mm 絞り:F/2.8 SS:1/160秒 ISO感度:400

焦点距離:70mm 絞り:F/2.8 SS:1/125秒 ISO感度:400

焦点距離:70mm 絞り:F/4 SS:1/60秒 ISO感度:640

果実園ではぶどうも栽培しており、収穫したばかりという新鮮な巨峰もご馳走になりました。結局、二人とも現地でいただいた分では飽き足らず、梨とぶどうをお土産用にお買い上げしました。

焦点距離:70mm 絞り:F/2.8 SS:1/250秒 ISO感度:400

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/250秒 ISO感度:400

食の次は「読書」です。わたしは読書姿のフェチ、といっても過言ではないほど女性が読書している様子を眺めるのが大好きなので、屋内の落ち着ける場所で川口さんにゆっくり本を読んでもらい、その光景を撮影することにしました。

川口さんは、近くにあった外国語の本をパラパラとめくったあと、音読し始めました。彼女は女優さんなので、その様はまるで「本読み」(脚本を読み合わせること)のようでした。

読書姿フェチのわたしは、楽しそうな顔、真剣な顔……と、本に向かいながらクルクルと変わっていく彼女の表情を、逆光、順光、弱い光といった、いろいろな光で写そうと試みました。レンズの手ブレ補正機構が優秀なので、こういった薄暗い室内でも、安心して手持ちで撮影ができます。

焦点距離:24mm 絞り:F/4 SS:1/80秒 ISO感度:800

焦点距離:70mm 絞り:F/2.8 SS:1/50秒 ISO感度:800

焦点距離:70mm 絞り:F/2.8 SS:1/160秒 ISO感度:800

焦点距離70mm 絞り:F/4 SS:1/60秒 ISO感度:800

焦点距離:38mm 絞り:F/4 SS:1/30秒 ISO感度:800

室内でゆっくりしたあとは外に出て「スポーツ」です!ただ、二人とも激しいスポーツには向いていないタイプなので、適度な運動量の「ボート」に乗ることにしました。はじめは漕ぎ方の要領を得ず、思った通りの方向に進まないで、あっちこっち彷徨ってしまいました……。

都会のビルの隙間から差し込む夕方の光に照らされた川口さんがなんとも美しく、たくさんシャッターを切りました。ボート場のおじさんに「立ち上がると転覆するよ!」と言われていたので、こういうとき、自分のポジションを変えずに、寄ったり引いたりできるズームレンズはなんて便利なのだろうと思いました。

焦点距離:24mm 絞り:F/11 SS:1/125秒 ISO感度:400

焦点距離:70mm 絞り:F/2.8 SS:1/500秒 ISO感度:200

焦点距離:24mm 絞り:F/5 SS:1/320秒 ISO感度:200

焦点距離:70mm 絞り:F/2.8 SS:1/1600秒 ISO感度:200

撮影は最初から最後まで楽しかったのですが、あとで今回の作品を見返してみると、写真からはどことなく切ない空気が漂っているように感じました。

秋、ですね。

model / 川口 紗弥加

写真家プロフィール

大村 祐里子 Yuriko Omura

写真家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒。有限会社ハーベストタイム所属。雑誌・書籍での執筆やアーティスト写真の撮影など、さまざまなジャンルで活動中。

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