私のときめきを切り取る。タムロン 24mm F2.8 (Model F051)で楽しむ朝散歩

はじめまして。トラベルフォトグラファーもろんのんです。普段は人物や女子旅写真を撮影しています。

“flatt”の連載、第四弾は「タムロンレンズと朝散歩」がテーマ。休日に少し早起きをして、まだ人の少ない上野公園周辺を友達と散策してきました。

そして、お供にはフルサイズミラーレスのEマウント用広角単焦点レンズ TAMRON 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F051)。レンズだけで215gという軽量感が魅力です。足取り軽くスナップ撮影が楽しめそうです。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/3200秒 ISO感度:100

今回の撮影テーマは「お散歩」なので、荷物は軽くしたい。でも、人物、風景、そしてカフェなど出会ったものは幅広く撮りたい。

そんな欲張りな気持ちを叶えてくれるのがこのレンズです。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/500秒 ISO感度:200

私自身、友達とのお出かけが好きで、その時間を残すために写真を撮っています。

そのため、時間をかけて念入りに一枚の写真を撮るよりも、友達と過ごす時間の中で心動いた瞬間をパシャパシャと記憶に残したいと思っています。

そう考えたとき、友達とおしゃべりしながら歩く距離感でも写真を撮れるレンズの存在はとても心強いのです。

標準域の単焦点レンズでは、隣で歩く友達を撮るために一歩、二歩と下がらなければピントが合わないこともしばしば。でもこのレンズなら、横を向いた瞬間には友達を捉えられます。ピタリと合うAFのおかげもあり、麦わら帽子に差す木漏れ日に気づいた一瞬を狙うことができました。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/1000秒 ISO感度:200

さて、みなさんは上野公園へ行ったことがありますか?

上野公園は有名な不忍池を始め、神社や、博物館、図書館などいろいろな施設がある東京屈指の公園です。訪れる度に新たな発見をくれる場所だなあと思います。

今回はそんな上野公園周辺でお散歩してきました。

初めに来たのは「上野東照宮」。私は冬の枯れ木のような彩度のない情景よりも、赤や緑などの色のある写真が好きなので、自然の緑色と門の赤色とのコントラストがたまらない!

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/800秒 ISO感度:320

焦点距離:24mm 絞り:F/5 SS:1/5000秒 ISO感度:500

この日は朝9時30分の開門に合わせて足を運んだので、なんと一番乗り!(ちなみに開門時間は季節によって異なるようなのでご注意を)。朝の涼しく気持ちの良い空気が境内を包みこんでいました。

その後、近くの売店で見つけたラムネを購入し糖分と水分をチャージ。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/2500秒 ISO感度:400

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/4000秒 ISO感度:400

そのまま公園内を散策していると、初夏から秋まで花を付けるという百日紅(サルスベリ)を発見。

24mm F2.8 (Model F051)はなんと最短撮影距離が0.12mなので、金魚の尾ひれのようにふわふわな花びらの様子もばっちり撮ることができます。

私は「友達との日常」だけでなく、そんな中に飛び込む「非日常」を撮るのも大好きなので、久しぶりのマクロ撮影にテンションが上がりました。

さて次にやってきたのは「国際子ども図書館」。レンガ棟の可愛い外観は広角レンズでまるごと収めたくなりますね。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/6400秒 ISO感度:400

建築家・安藤忠雄さんも参画して改修設計されたこの棟は、明治から平成にかけての建築が組み合わさって造られているのだとか。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/250秒 ISO感度:400

私はこちらの、縦に長い大きなガラス窓とクラシックな階段がお気に入りです。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/250秒 ISO感度:500

レトロな雰囲気ばかりかと思えば、がらりと様子が変わり近代的な建築も。この透明感のある階段、先ほどの階段と比べるとずいぶん印象が異なります。

時代の変遷と共に空気感が変わる子ども図書館ですが、24mm F2.8でしっかりと写し込みます。建築物として散策してみるととても楽しいです。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/400秒 ISO感度:100

すでにたくさん歩いていますが、レンズに重量感がないので足取りは軽く進みます。そして、まだまだ外は爽やかです。休日に早起きをするとなんだかちょっと得した気分になります。

森林浴をしながら、朝の気持ちいい空気と光をたっぷり取り込みます。

お昼が近づき、小腹が減ったので一息つける場所がないかと探していたところ、中国茶喫茶「閒茶」を発見しました。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/125秒 ISO感度:640

店内は、ときめく中国茶の茶器でいっぱい。F2.8の明るいレンズなので、室内でもブレずに楽々撮ることができます。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/125秒 ISO感度:500

お店の方が丁寧に茶器の使い方を教えてくださる和らぐ空間の中、静かな気持ちで飲む一杯は格別です。

私がいただいたのは台湾の花茶。セットの茶菓子も楽しみながら、心身共に休まる至福のひとときを過ごしました。

焦点距離:24mm 絞り:F/3.5 SS:1/6400秒 ISO感度:640

カフェカーテンの優しい光と影のコントラストも美しく、思わずパシャリ。

焦点距離:24mm 絞り:F/5 SS:1/640秒 ISO感度:640

神は細部に宿ると云いますが、こちらの中国茶喫茶は至るところに心ときめくものがあり、忙しい日々の疲れを浄化させてくれました。限られた空間の中でも、24mmの画角と短い最短距離のお陰で、あらゆる場面を軽快に写真に収めることができます。

かわいい空間を出た後は、もう少しだけ散策を。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/2500秒 ISO感度:100

私は作り込みすぎた世界観よりも日常的な写真に惹かれる、ということに最近ふと気が付きました。そのせいか、横断歩道や標識などのある景色が好きです。

そんな風景をほどよく収めてくれる24mmという画角は、スナップ撮影にも最高です。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/4000秒 ISO感度:100

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/1250秒 ISO感度:200

気づけば足元には、黄色く色づいた桜の木の落ち葉が。もうすぐ次の季節がやってきますね。

焦点距離:24mm 絞り:F/2.8 SS:1/100秒 ISO感度:100

普段、標準単焦点レンズと広角ズームレンズの2本を持ち歩く私。

それを1本に凝縮しながらも軽量、さらにマクロの楽しさを教えてくれたTAMRON 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F051)は、私にとってまさに夢を叶えるレンズでした。

お散歩前は「よくボケる標準単焦点レンズを持たなくても大丈夫だろうか」と一抹の不安を抱えていましたが、この24mmレンズはF2.8で背景がしっかりとボケる写真も撮れて大満足です。

残暑残る時期に、少し早起きをしてお出かけしたこのお散歩。初めて訪れた上野東照宮や、子ども図書館などの存在は、上野公園散策の新しい魅力の発見にもつながりました。

そして、普段だったら見落としてしまうかもしれないお散歩シーンを見事に素敵な思い出として切り取ってくれたTAMRON 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F051)。

小さなボディの中に詰め込まれたたくさんのパワーを発揮してくれるこのレンズは、とても誇らしく頼もしい存在でした。

写真家プロフィール

Photoli

Photoliは 写真の楽しさを広めていくために運営されているWebメディアです。
写真の撮り方やフォトスポット、写真の価値観、ライフスタイルの情報をSNS中心に発信し、写真とデザインでさまざまな価値ある事業を応援しています。
タムロンとの連載「flatt」では、「ライフスタイルとしての写真とタムロンレンズ」をコンセプトにコラムを書いています。

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タムロン 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F051)

ミラーレス専用設計のソニーEマウントレンズシリーズに単焦点35mmが登場。Model F053はF/2.8と大口径でありながら最短撮影距離0.15mまでの近接撮影が可能。被写体が引き立つ美しいボケを楽しむことができます。