
日常にささやかな魔法をかけて。タムロン 17-28mm F2.8 (Model A046)と過ごす夜更けのひととき
はじめまして。北海道で写真の活動をしている、文月ふみと申します。夕暮れから夜明けの時間を中心に、ささやかな日常の美しさを撮影しています。
“flatt”の連載、第三弾は「タムロンレンズと過ごす夜更け」をテーマとして、日の傾く頃からあたりがシンと静まり返る夜更けまでを写真に切り取る楽しみをお届けします。
この限られた夜の時間を共に過ごすのは、フルサイズミラーレスのEマウント用TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)。雄大な北海道の風景を丸ごと収めることもできる超広角ズームレンズです。
焦点距離:26mm 絞り:F/2.8 SS:1/25秒 ISO感度:3200
写真を始めた頃を振り返ると、友人と休みの予定が合わなかったり、せっかく一緒に取れた休日でも天気に恵まれなかったりと、思うような写真が撮れない悩みを抱えていました。
焦点距離:27mm 絞り:F/2.8 SS:1/60秒 ISO感度:2000
焦点距離:17mm 絞り:F/2.8 SS:1/30秒 ISO感度:800
でも、どうしても友人と一緒に写真が撮りたい。その思いから、休日を合わせるだけではなく、仕事終わりや出勤前の時間に待ち合わせて写真を撮りに行くようになったのです。
それが、私が「夜の時間」を写真に収めるようになったきっかけでした。
水面に映る夕焼け、夜空に煌めく星たち、夜明けに立ち込める白い霧……。今まで写真に残してこなかった夕暮れから夜明けの時間には、実にたくさんの美しい世界が広がっていました。
そうして私は、あえて日没からカメラを持ち出す、そんなライフスタイルになりました。
焦点距離:28mm 絞り:F/6.3 SS:1/100秒 ISO感度:100
そんな、私にとって大切にしている時間を今回一緒に過ごしてくれたレンズはフルサイズミラーレスのソニーEマウント用TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)です。長さ99mm、重さ420gという、とても軽くてコンパクトな作りが特長です。
焦点距離:17mm 絞り:F/6.3 SS:1/80秒 ISO感度:100
手持ちのカバンにすっぽりと収まるそのサイズは、仕事終わりそのまま撮影に出かける私にうってつけ。
レンズの軽量感はフットワークをも軽くしてくれ、気軽に持ち出せるその軽さゆえ、たくさんの美しい日常を見つけさせてくれました。
焦点距離:17mm 絞り:F/5.6 SS:1/80秒 ISO感度:100
そして何より17mmの広角で覗く広い世界は、馴染みのある海辺でさえも新しい風景のように写してくれます。
まるでレンズを通して海の風や波の音、ドラマチックな雲の動きも流れ込んでくるようで、時間を忘れてひたすらシャッターを切り続けていました。
焦点距離:28mm 絞り:F/2.8 SS:1/13秒 ISO感度:3200
開放F値2.8という明るさのおかげで、日が暮れた後でも撮影を続けることが可能です。
焦点距離:28mm 絞り:F/2.8 SS:1/13秒 ISO感度:3200
この日は月を眺めにお気に入りの河原まで行きました。小さなテントに明かりを灯し、飲み物を片手に月が昇るのをのんびり待ちます。
のんびりしながら目の前にあるオイルランタンにグッと思いっきり近付いて撮影してみましたが、ここまで光源に近くてもゴーストやフレアがちらつくことなく、透明感のある光の温かみを表現してくれました。
焦点距離:22mm 絞り:F/2.8 SS:1/2秒 ISO感度:3200
しばらくして、河原の向こう岸から月が顔を出しました。水面がきらきら輝き、身近な場所が特別な場所のように思えます。
忙しく過ごす日々の隣で、こんなにも美しい時間が流れていること。そのことに気付かされ、心が洗われていく気持ちになりました。
焦点距離:28mm 絞り:F/8.0 SS:1/125秒 ISO感度:400
焦点距離:24mm 絞り:F/5.0 SS:1/80秒 ISO感度:100
私の暮らす北海道には広大な風景がどこまでも広がっています。
このレンズの最大の特徴である17~28mmという画角は、そんな北海道の大自然を余すことなく拾い収め、一枚の写真の中にもたくさんの物語を描いてくれます。
そして、この日の雲のふんわりとした質感も、柔らかいグラデーションで描き出してくれました。遠くの山並みや、近くの植物一本一本の描写も繊細に捉え、解像度の高さが風景撮影の世界をより楽しませてくれます。
焦点距離:17mm 絞り:F/3.5 SS:1/1600秒 ISO感度:400
特に広角側17mmでファインダーを覗くと、見たこともないほどの壮大な世界が広がり、息を呑んでしまうほど。いつか見た光や懐かしい匂いを想起させ、記憶の中の光景をまるごと包み込んで残してくれるかのようです。
焦点距離:22mm 絞り:F/2.8 SS:15秒 ISO感度:6400
時間を忘れて撮影を続けるうちに辺りはすっかり暗くなっていました。広い夜空に輝く星が、ひとつ、またひとつと増えていきます。
フィルター径が67mmと小さいため、星空の撮影には欠かせない各種フィルターも気軽に使用することが可能です。私が以前から使用しているTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)も同じくフィルター径が67mmなので、いつも使っているソフトフィルターを今回も使用出来ました。
焦点距離:22mm 絞り:F/2.8 SS:20秒 ISO感度:6400
いつも何気なく見ている空の上にも実はこんなにも多くの星が浮かんでいると思うと、不思議な感覚に陥ります。
焦点距離:7mm 絞り:F/2.8 SS:13秒 ISO感度:6400
焦点距離:21mm 絞り:F/2.8 SS:6秒 ISO感度:6400
大切な人と一緒に星空を眺める特別な時間を、このレンズはしっかりと残してくれました。
焦点距離:28mm 絞り:F/2.8 SS:1/6秒 ISO感度:800
接写での撮影も可能なこのレンズは、風景だけでなく、日常の一コマを残すのにも向いていると感じます。
焦点距離:28mm 絞り:F/2.8 SS:1/25秒 ISO感度:3200
レンズが描き出す自然な丸ボケも、表現する上で大切なポイントです。
ファインダーを覗いた先の世界は、まるで日常にささやかな魔法がかかったかのようにきらきらして見えました。
焦点距離:17mm 絞り:F/2.8 SS:1/4秒 ISO感度:3200
写真を始めた頃は馴染みのなかった、夜の時間帯の撮影ですが、今や私にとって最も魅力を感じる大切なテーマとなっています。
そして、その魅力を最大限に切り取る相棒として、広角レンズを携えることの充足感を、今回の撮影でたっぷりと感じました。
どんな場面、どんな場所でも、新しい物語のように描き出してくれるTAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)。このレンズはきっと、あなたの写真の可能性を広げてくれることと思います。
写真家プロフィール

Photoli
Photoliは 写真の楽しさを広めていくために運営されているWebメディアです。
写真の撮り方やフォトスポット、写真の価値観、ライフスタイルの情報をSNS中心に発信し、写真とデザインでさまざまな価値ある事業を応援しています。
タムロンとの連載「flatt」では、「ライフスタイルとしての写真とタムロンレンズ」をコンセプトにコラムを書いています。
【写真家サイト】
- WEB:https://photoli.jp/
- Twitter:https://twitter.com/photoli_info
- Instagram:https://www.instagram.com/photoli_info/

文月ふみ Fumi Fumitsuki
北海道で、夕暮れから夜明けまでをテーマに撮影。日々の隣に流れるささやかな時間を感じながら、ものがたりの1ページとなるような作品づくりを目指す。好きなモチーフは月と小鳥。四季豊かな自然の美しさに魅せられ、ファインダーを覗いている時間を幸せに感じ、撮影を続けている。
Twitter:https://twitter.com/fumitsuki_fumi
Instagram:https://www.instagram.com/photo.23/
Web:https://fumitsukifumi.wordpress.com/
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タムロン 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)
フルサイズ用大口径超広角ズームレンズとしては驚きのフィルター径φ67mmを実現。軽量・コンパクトで、カメラとのバランスも良く、気軽に持ち運べ、幅広い撮影シーンに対応できるミラーレス一眼カメラ専用レンズです。