TAMRON 35-150mm F2.8-4レンズ貸し出し体験会/星景ポートレート撮影セミナーレポート(2019年6月1日~2日開催)

2019年6月1日(土)~2日(日)、1泊2日の日程で 長野県・志賀高原にて新製品 TAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)の貸し出し体験会ならびに星景ポートレート撮影セミナーを実施しました。講師には開催地である長野県出身の写真家・関 一也氏を迎え、抽選で選ばれた熱心な写真ファンからプロカメラマン20名にご参加いただきました。今回、タムロンのイベントとしては初となる3名のイベントモニターを募集し、ご参加いただきました。モニターが撮影した作品レビューを中心に自然光撮影・星景撮影の充実したワークショップの様子をレポートします。
写真家・関 一也氏によるポートレート撮影講座
自然光を使ったポートレートの講義では、撮影の基礎となる構図やポートレート撮影におけるロケーションでの光の見極め方、ストロボ使用時の光の強さやコントロールの仕方についてレクチャーがありました。また、星景写真の現像方法について実際のデータをその場で調整する、ライブ現像方式でのレクチャーがあり、参加者の注目が集まりました。
自然光での撮影では水面の穏やかな池のほとりや、光が差し込む林道などでTAMRON 35-150mm F/2.8-4を使用した撮影を行いました。池をバックに35mmで風景ポートレート、150mmで木漏れ日の中といった構図の寄り引き、最短撮影距離を使っての撮影などを通してレンズの利便性や性能を体感頂きました。
星景ポートレートの撮影へ
6月の志賀高原では比較的早い時間帯に天の川が夜空に上るため、初心者でも星景写真を撮影しやすい時期でした。気温が10℃を下回る中、構図や露光時間、ストロボのタイミングなどをチェックするため、テスト撮影をして最適な設定値を探ります。テスト撮影ではモデルさんと一緒にスタッフと参加者がテスト撮影の被写体を務める一場面もありました。
星景ポートレートの撮影では、広い空をおさめるため、タムロンSP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A041)を使用する方が多くみられました。雲の切れ間を待ってシャッターを切り、20秒の露光中にストロボ発光。ファインダーに写る幻想的な星景ポートレートに歓声が上がっていました。翌朝、関氏による講義は「現像」から始まり、星景写真の現像テクニックをレクチャーいただきました。その後はセミナー時間終了まで、各種レンズを使いホテル周辺でポートレート撮影を重ね、充実した2日間のワークショップとなりました。
イベントモニターレビュー:Thom Yoshida(吉田友之)様
Instagram : @tomonista
タイミングを逃さない
自分の撮影時の悩みとして現場の空気感・雰囲気は保ったままレンズを変えたい、というタイミングがあります。このレンズの場合は35mmから50mm、85mmから135mmへとスムーズに対応可能なので、レンズ交換の手間と時間が無くなり、より多くのシャッターチャンスを得ることが出来ます。
また女性の場合、レンズを何本も持っていくのは大変!荷物は手軽にして、ポートレートを撮りに行きたいということが多々あると思うのですが、このレンズがあれば、その悩みは一発で解決です。
マクロ的要素とボケ感
また自身の作風として、パーツのカットやディテールカットをよく撮るのですが、35-150mm F/2.8-4は全領域で最短45㎝まで寄れるのでマクロ的に使うことが可能です。あと一歩寄りたい時、特に150mmでのマクロ的な使い方はお勧めです。独特の滑らかなボケ感が世界観をより引き立てます。
まとめ
今回は中望遠側を使うことが多かったですが自身の納得いく世界観を演出することが出来ました。35-150mmという焦点距離をカバーするレンズを使っていく中で、より自分の好み・世界観にあった画角を見つけることができるのもこのレンズの強みです。
焦点距離:75mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400
使用レンズ:タムロン 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)
焦点距離:150mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:400
使用レンズ:タムロン 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)
イベントモニターレビュー:オオヤマナホ様
Instagram : @nahoneige
この1本に欲しい焦点距離がすべて網羅
普段のポートレート撮影スタイル(35mm、85mm、135mmの単焦点)から言ったら、35-150mm F/2.8-4が1本あれば他のレンズはなくても十分ということになります。よく使う焦点距離をカバーするだけでなく手ブレ補正機構も搭載。これはポートレートを撮る女性カメラマンにとって、かなり大切な要素だと思います。
機材の重さは本当に重要で、レンズ1本で済むならとてもうれしい。手ブレ補正があれば動き回る子供の撮影にも対応できそう。実は単焦点の135mmを購入したのですが、手ブレ補正がないということで出番がほとんどなくなっていました。
ポートレート撮影に最適な描写力
35-150mm F/2.8-4を実際に使ってみて、背景と被写体のなだらかな繋がりとボケ感のやわらかさ、ピントの合っている部分のシャープネスのパキパキしすぎない「程よさ」を実感しました。細かな編集無しでこんなに良い画になっているのはすごいことと思います。唯一、気になるのは逆光の玉ボケがかなりくっきりしていることです。
開放値は焦点距離によってF/2.8-4と可変にはなるものの、単焦点レンズで撮影するときも若干絞ることはあるのだし、申し分ないと思います。
まとめ
1本で35-150mmをカバーできるこのレンズ。わたしは機材の重さに四苦八苦している女性カメラマンにとってもおすすめしたいです。これからやってくる秋の七五三シーズンも1本で済むのはとっても魅力的です。
焦点距離:35mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:320
使用レンズ:タムロン 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)
焦点距離:150mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:640
使用レンズ:タムロン 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)
イベントモニターレビュー:鈴木 賢一朗様
BLOG : https://camera-navi.info/
カメラの性能を発揮できる
タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXDの最大の魅力はソニー製カメラの性能を十分活かせる点です。α6400を使っていますが、一眼レフ用のレンズを使うためサードパーティーのマウントアダプターを使っています。比較すると、タムロン 28-75mm F/2.8はミラーレスカメラ専用設計のため、マウントアダプターを使用するのに比べ、オートフォーカスの速さを感じました。
1本で広角域から標準域までカバー!
タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXDのオートフォーカス性能や描写面では非常に満足しました。私はAPS-Cセンサーを採用したα6400を使っているので画角がフルサイズ換算で43-116mm相当になります。そのため、風景などを広く映したいときはタムロン 17-28mm F/2.8 Di III RXDがよさそうです。2本あれば幅広い撮影に対応可能です。
旅行用レンズとしての魅力!
タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXDは、1本で幅広い画角に対応できるため、旅行の思い出を撮影する際や動物などの動きのある撮影にピッタリです。また、レンズ本体も重量が550gで、広域の画角をカバーするレンズとして軽量です!旅行などで荷物が限られる場合は、タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXDの方が、1本で撮影ができて便利です。
焦点距離:75mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:125
使用レンズ:タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)
焦点距離:34mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:160
使用レンズ:タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)
焦点距離:28mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:25秒 ISO感度:2000
使用レンズ:タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)
まとめ
志賀高原の自然に囲まれ、昼夜様々なシチュエーションでレンズを試すことができる、充実したレンズ体験会となりました。中でも新製品35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)の中望遠域の柔らかなボケ味や、広角端で0.45mまで寄れるといった部分に注目が集まり、1本でバリエーションを付けた撮影が可能なレンズとしてたくさんの方にお使いただきました。
また、講師・関一也氏の指導のもと、普段の撮影では体験することができない星景写真とポートレートを組み合わせた撮影もあり、盛りだくさんの内容となりました。
レンズ体験会開催にあたり、たくさんのご応募ありがとうございました。タムロンでは今後も様々なテーマでタムロンレンズをご使用いただける体験会を企画してまいります。
タムロン 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)

レンズ製品名: 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)
発売日:ニコン用:2019年5月23日 キヤノン用:2019年6月20日
希望小売価格:110,000円 (税込)
ニュース: 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043) プレスリリース
製品ページ: 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043) 製品ページ
TAMRONMAG 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)の記事はこちら
ポートレートを撮るために誕生したズームレンズ タムロン35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)発売発表
何気ない日常はもちろん、大事な記念日にも、ポートレート撮影をより身近にお楽しみいただくため、タムロンから新たなコンセプトのレンズとして「ポートレートズーム」35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)を発売発表いたしました。
TAMRONMAG 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)のフォトギャラリー、インプレッション記事一覧
写真家Martin Krolop氏がタムロン35-150mm F/2.8-4でニューヨークの街並みをスナップ撮影。全15カットを公開
ドイツの写真家Martin Krolop氏がTAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)を携えニューヨークを撮影しました。時間ごとに表情を変える街並みをご覧ください。
写真家 まるやゆういち氏がタムロン35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD(Model A043)で、ポートレート撮影
写真家 まるやゆういち氏がTAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD(Model A043)1本で横浜をポートレート撮影したインプレッションをご覧ください。
鉄道写真家 杉山 慧氏がタムロン35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD(Model A043)で、初夏の「しなの鉄道」を撮影
鉄道写真家 杉山 慧氏が、TAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD(Model A043)1本で撮る、爽やかな夏の様相に姿を変えた山々の麓を走る長野県の「しなの鉄道」での撮影をご覧ください。
写真家 曽根原 昇氏がタムロン35-150mm F/2.8-4で北欧に住む人々と風景を撮影。“ポートレートズーム”がとらえた全15カット公開
写真家 曽根原 昇氏が訪れた北欧、エストニア・キフヌ島。そこで暮らす人々の様子や風景を、新発想の“ポートレートズーム”TAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)で撮影。高い解像感と柔らかな描写でとらえた15作品をご紹介。
写真家 Marcie Reif氏がタムロン35-150mm で家族のポートレートや風景を撮影。未公開カットを含む全14カットを公開
写真家 Marcie Reif氏が、家族や子供をメインにしたポートレートや風景、スナップなど多彩な被写体を、TAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)で撮影。TAMRON公式ギャラリーで公開しているカットに未公開カットを加え、全14カットをご紹介いたします。
写真家 魚住 誠一氏がタムロン35-150mm F/2.8-4で撮影したポートレート作品。全14カットを公開
写真家 魚住 誠一氏が、5月23日にニコン用が新発売となる35-150mm F/2.8-4 Di VC USD(Model A043)で、街中をバックに撮影したポートレート作品14カットを先行してご紹介します。
写真家 水谷 たかひと氏がタムロン 開発発表製品35-150mm F/2.8-4で女子カーリングチーム ロコ・ソラーレをテスト撮影。
写真家 水谷 たかひと氏が、2019年2月20日に開発発表した、ポートレートを撮るために誕生したズームレンズ タムロン35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)で女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」を撮影しました。