タムロンレンズ×茂原ツインサーキット 望遠ズームレンズ貸出し体験会・撮影ワークショップレポート(2018年8月26日開催)

2018年8月26日(日)、千葉県 茂原ツインサーキットにて、タムロン望遠ズームレンズシリーズの貸出し体験会並びに撮影ワークショップが開催されました。応募総数114名の中から抽選で選ばれた30名の方にご参加いただき、動体撮影初級編と題して、サーキット撮影のマナーや流し撮りのコツ、タムロンレンズの使いこなし術まで充実した講習内容となりました。本イベントでのスペシャル企画となっていた、特別エリアでのエキシビション走行撮影の様子も交えながら、ワークショップのレポートをお届けします。

第一線で活躍するフォトグラファー水谷たかひと氏による動体撮影講座

サーキット撮影の基本マナー「安全は最高のテクニック」

今回のワークショップでは、動体撮影初級編として、まずは高速で通り過ぎていくバイクに「ピントを合わせ続ける」ということが重要と説明。プロがどのように被写体を追いかけ続けているのかを体感してもらうため、AFフレームを表示した状態で水谷氏の撮影した写真をスライドショーで見せながらの解説がありました。

諏訪氏によるタムロンレンズ使いこなしテクニック

自分の使うカメラのAF性能・設定を把握しさらに快適な撮影をすべく、タムロンレンズの諸機能、カスタマイズ設定の方法などが紹介されました。

<意外と知られていないVCのモード設定>

  • MODE1:ファインダー像の安定と補正効果のバランスがとれた、基本となるモード。
  • MODE2:流し撮り専用のモード。
  • MODE3:補正効果を優先したモードで、シャッターが切れる瞬間のみ補正。(搭載機種)

<カスタマイズツール・Tap-in Consoleの機能>

  1. レンズのファームウェアアップデート
  2. 位相差AFのピント調整
  3. フォーカスリミットのカスタマイズ
  4. 手ブレ補正動作のカスタマイズ
  5. フルタイムマニュアルのカスタマイズ

<ここが秀逸タムロンの超望遠レンズ>

フレックスズームロック機構で利便性を向上
ズームリングを前後にスライドさせることで、任意のズームポジションで瞬時にロックと解除ができるフレックスズームロック機構を開発しました。レンズの自重によるレンズ鏡筒の不用意な動きを防ぎ、撮影の利便性を高めています。また、従来のズームロックスイッチもあわせて搭載し、携帯時の自重落下を防ぎます。

特別エリアでのエキシビション走行撮影

撮影実習では、貸出しレンズ100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD(Model A035)、SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2(Model A022)を使用し、2グループに分かれて特別エリアでの撮影。スペシャルゲスト・チームKENJINの皆様にご協力いただきました。


Special thanks CLUB KENJIN

水谷たかひと氏によるエキシビション走行撮影カット

LENS:SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022)


焦点距離:226mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/500秒 ISO:100


焦点距離:250mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/250秒 ISO:50


焦点距離:500mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/500秒 ISO:125


焦点距離:256mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/250秒 ISO:50


焦点距離:500mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/500秒 ISO:125

参加者の写真とコメントを紹介

体験会にご参加いただいた方の写真とコメントをご紹介します。

PHOTO:牟田口 淳様
LENS:SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022)

VCモード3(補正効果優先モード)があること、三脚座がアルカスイスに対応していること、AFモータ駆動がはやい、ズームロックが全域で使用できるといった点を評価。


上 焦点距離:600mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/1250秒 ISO:400
下 焦点距離:600mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/1250秒 ISO:400

PHOTO:小淵 奈緒様
LENS:100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD(Model A035)

教訓①焦らない、②よくばらない、③無理しない
初めてタムロンレンズを使いましたが、とても優しく綺麗な色味でとても好みでした~。


上 焦点距離:150mm 絞り:F14 シャッタースピード:1/100秒 ISO:100
下 焦点距離:300mm 絞り:F6 シャッタースピード:1/1000秒 ISO:320

PHOTO:根本 陽一様
LENS: 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD(Model A035)

AFやVCの効きも良く、ターゲットにしたヘルメットは、とてもシャープに解像しています。第一印象ですが特別な事をしなくても素直に良い画が出るレンズでした。


上 焦点距離:400mm 絞り:F7.1 シャッタースピード:1/800秒 ISO:250
下 焦点距離:400mm 絞り:F7.1 シャッタースピード:1/800秒 ISO:200

PHOTO:佐伯 尚様
LENS:SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022) VCモード1を使用

デモ走行では、サーキットのコース内から撮影できてまたと無い体験でした。
お借りしたレンズも使い勝手良く、水谷、諏訪両氏の指導も的確で、初めてのサーキット撮影を楽しめました。


焦点距離:300mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/250秒 ISO:100

PHOTO:藤田尚武様
LENS:100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD(Model A035)

タムロンレンズを初めて使用した。AFの合焦スピードや、シャープネス・色にも不満なく、非常にコストパフォーマンスに優れたレンズであると感じた。フィルター径67mmであれば、日常的に使用できるレンズとNDやC-PLを共有できるのも利点と思う。一部にマグネシウムを利用した鏡胴は軽量であるが剛性が高く、流し撮り時にも不安を感じることはない。また、しっかりとした作りは高級感があり所有欲も満たす。


焦点距離:300mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/250秒 ISO:100

PHOTO:細川真弓美
LENS:18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC USD (Model B028)手持ち撮影

午前中は100-400mmを一脚を使って撮影していて、いつものようにレンズの半ばを持っていたのですが、その時に水谷先生から「レンズフードのところを持つようにすると安定感が増すよ」とアドバイスしていただきました。
タムロンの高倍率レンズはコンパクトで描写も綺麗で、手ぶれ補正機構がとても強力に利いていて、(いつも晴天だとか)いい条件ではない時でもブレ写真が少なくなって助かってます。


上 焦点距離:400mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/1000秒 ISO:1600
下 焦点距離:75mm 絞り:F/22 シャッタースピード:1/125秒 ISO:200

水谷たかひと氏のTAMRON MAGの記事はこちら

写真家プロフィール

諏訪 光二 Kohji Suwa

1968年東京生まれ 日本大学芸術学部写真学科中退後フリーに。広告撮影、雑誌取材撮影、各種写真教室・イベント講師、各種専門誌等での原稿執筆等を行いながら作品を製作。LIGHT PARTY Inc.取締役。 多摩美術大学非常勤講師。京都造形芸術大学講師。EIZOグローバルアンバサダー。G-Technologyアンバサダー。SAMURAI FOTO 会員。

水谷 たかひと

1968年、東京生まれ。1990年、東京総合写真専門学校卒業と同時に渡仏。冬季オリンピック、モータースポーツ、ウインタースポーツ、サッカー、ラグビー等を中心にヨーロッパで取材を続け3年後に帰国。拠点を日本に移しスポーツイベントを追いかける。
株式会社マイスポーツ出版 代表取締役。

広田 泉

全国に走る鉄道の現在を撮影し写真展、書籍で発表するなか各種イベントのコーディネート、撮影教室、TVなどで写真の楽しさを広く伝えようと活動している。2011年は自然災害により被災した地域への復旧活動を続けるなか、写真集「ここから始まる。」を刊行。収益を鉄道会社に寄付して線路を繋げる活動にも力を入れ続けている。
鉄道写真.com:http://tetsudoshashin.com