【CP+2018 タムロンレポート】「楽しんだモン勝ち! with T スペシャルトークショー」未公開カットを含む総集編②

3月に開催されたCP+2018において、タムロンプレゼンツ特別企画としてお届けしました「楽しんだモン勝ち with T」スペシャルトークショーが開催されました。
総集編②では登壇写真家のうち、マクロ写真で有名な並木隆さん、スポーツフォトグラファー水谷たかひとさんの作品とインプレッションをご紹介します。
4名の写真家による最新タムロンレンズ撮り比べ
並木 隆さん
使用レンズ:70-210mm F/4 Di VC USD (Model A034)
EXIF:焦点距離:210mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100
焦点距離が長くなれば最短撮影距離が伸びるのは仕方のないことでしたが、1mを切る0.95mになったことで、2cm程度の花を、マクロレンズでもないのに、ここまで大きく捉えることができます。最短撮影距離が短くなればそれだけ大きなボケ味も得やすくなるので、背景の処理が難しい花撮影では強力な武器になります。また、最短撮影距離に近づくほどレンズの解像力は低下するが、ここまでしっかり解像していれば合格! マクロレンズ同様、解像とボケの両立は非常に難しいですが、このレンズは見事に両立しています。
使用レンズ:70-210mm F/4 Di VC USD (Model A034)
EXIF:焦点距離:210mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100
ボケ味に定評のあるタムロンレンズですが、このレンズもボケ味が滑らかで美しいです。左下の手前のフクジュソウと葉を前ボケにしている部分。黒くなっているのは葉の陰の部分で、黄色いボケは花の部分。ボケ味が滑らかだからこそ、境目がキレイなグラデーションになっています。マクロレンズ同様、解像を優先すればボケは固くなってしまいますが、解像力をキープしながら滑らかなボケ味を実現しているタムロンらしいレンズといえます。
使用レンズ:SP90mm F/2.8 Di VC USD (Model F017)
EXIF:焦点距離:90mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:800
くもりの日陰というコントラストのない条件はもやっとした感じに仕上がってしまうことが多いですが、そのような印象は一切感じられません。また、右上にある枝のように細く暗い、それでいて上部が反射するようなコントラストの高い被写体のボケは汚くなりがちですが、暗い部分も反射している明るい部分も汚さを一切感じません。花びらの質感や輪郭までしっかり再現できており、このレンズの描写性能の高さを実感することができます。レンズに求められる発色、階調、コントラスト、解像度がバランス良くまとまっているからこそまとめられた1枚です。
使用レンズ:SP90mm F/2.8 Di VC USD (Model F017)
EXIF:焦点距離:90mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:800
ハナニラの淡い紫はコントラストが高すぎると白くなってしまい、なかなか再現するのが難しいです。ですが、濁りのない色再現と、適度なコントラストを持っているこのレンズなら再現するのは容易です。等倍でも、解像力、色再現、ヌケの良さをキープしているところが、マクロレンズの描写性能の高さを物語っています。また、手ブレ補正が驚くほど効きます。タムロンの手ブレ補正は画面が止まっているように見えるので、手ブレ補正効果以外に、細かなフレーミングにも有効です。
水谷 たかひとさん
使用レンズ:100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
EXIF:焦点距離:400mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100
タムロン100-400mmのメインカットとして広告などに使用されている写真です。手持ちで1/160の流し撮りをしてみました。このレンズは非常に軽量なため、流し撮りでもしっかりホールドでき、バイクの動きに合わせてレンズをうまく振ることができました。取り回し易さもこのレンズの注目すべきポイントですね。
使用レンズ:SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022)
EXIF:焦点距離:600mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:160
初めて使用したタムロンレンズがSP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022) でした。そのSP150-600mmで撮影したカットで、Jpeg撮って出しです。そして半分程度にトリミングを行っています。それでもこの画質!タムロンのSPシリーズ、超望遠レンズのポテンシャルの高さは相当なものです。いやいや脱帽です。
使用レンズ:100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
EXIF:焦点距離:143mm 絞り:F/5 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100
100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)の描写力は非常に高いです。超望遠ズームレンズというと、遠くの被写体を暴力的に切り取るイメージがありましたが、接写による雲の映り込みや塗装の質感などが伝わる解像力を持ち合わせています。動きものだけでなくオールマイティーに使用できるレンズだと思います。
使用レンズ:SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022)
EXIF:焦点距離:600mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100
SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022)でランデブー走行している瞬間を切り取ったカットです。このレンズの連写性能についてですが、カメラによるAF追従特性同様にレンズにも被写体を追従させるプログラムが入っています。これが重要で、精度が良くないと追従性能も落ちるのですが、SPシリーズの追従能力は非常に高いです。逃してはいけない瞬間を、ものの見事に追従して切り撮ってくれます。動きものの被写体を撮影するフォトグラファーにとっては頼もしい限りです。
水谷 たかひと氏のTAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 フォトギャラリー
写真家 水谷たかひと氏がタムロン 100-400㎜でオートバイロードレスを撮影。未公開カットを含む全12カットを公開
写真家の水谷 たかひと氏が、望遠撮影に求められる全ての要素「高画質・AF精度・機動力」を凝縮したレンズTAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)でオートバイロードレースを撮影。未公開カットを加えた、全12カットをご紹介いたします。
総集編②まとめ
トークショー会場ではご紹介しきれなかった、鉄道・風景・モータースポーツ・花など、各ジャンルの第一線で活躍する写真家による、タムロンレンズ撮り下ろしインプレッション、全16カットをご紹介しました。
諏訪光二さん、並木隆さん、広田泉さんが配信しているネット動画チャンネル「楽しんだモン勝ち!」の今後の活動もお見逃しなく!
「楽しんだモン勝ち!」とは ?
「楽しんだモン勝ち!」は写真家・諏訪光二さん、並木隆さん、広田泉さんが配信しているネット動画チャンネルです。3名の写真家による楽しく時に熱い写真談義・機材談義が繰り広げられています。
楽しんだモン勝ち!
- WEB:http://channel.lightparty.jp/
- Twitter:@55CLP
記事で紹介された製品はこちら
70-210mm F/4 Di VC USD (Model A034)
この美しさに手を伸ばそう。小型軽量で操作性の良い望遠ズームレンズどこへでも連れていける新たなパートナー。撮るほどに世界が広がる。
100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD(Model A035)
その一瞬を確かに刻む。高められた機動力と、高精度AFで捉えるその時を、どこまでも美しく。超望遠ズームに新たな選択肢。
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タムロン90mmマクロレンズの新たな幕開け
高い光学性能を継承しながら、手ブレ補正機構「VC」の性能向上を実現