【CP+2018 タムロンレポート】「楽しんだモン勝ち! with T スペシャルトークショー」未公開カットを含む総集編①

3月に開催されたCP+2018において、タムロンプレゼンツ特別企画としてお届けしました「楽しんだモン勝ち with T」スペシャルトークショーが開催されました。撮影ジャンルの異なる4人の写真家が最新のタムロンレンズを使って撮影したトークショー限定カットを含む全16点の作品をインプレッションと共にご紹介します。

その前に…「楽しんだモン勝ち!」とは ?

「楽しんだモン勝ち!」は写真家・諏訪光二さん、並木隆さん、広田泉さんが配信しているネット動画チャンネルです。3名の写真家による楽しく時に熱い写真談義・機材談義が繰り広げられています。

4名の写真家による最新タムロンレンズ撮り比べ

広田 泉さん


使用レンズ:SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD (Model A011)
EXIF:焦点距離:329mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:500

SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD (Model A011)で撮りました。場所はドイツです。150-600mmというと結構大きいレンズですが、このレンズはスナップに最適です。海外に持って行くならこれ1本ですごく楽しめます。描写力も優れているし、質感もすごい。黒いSLに緑が反射していて、広角でも撮れますが超望遠で撮るとダイナミックな反射が演出できます。


使用レンズ:18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD (Model B028)
EXIF:焦点距離:77mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:320

この写真は18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD (Model B028)で撮りました。朝霧のように見えますが焚火の煙を入れています。高倍率ズームはそんなに写らないんじゃないかと思われていますが、凄い描写力ですよ!霧や雪の表現はしっかり映るレンズでないと繊細な部分が写しとめられません。


使用レンズ:SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD (Model A011)
EXIF:焦点距離:600mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:640

望遠を使うときは画面構成がとても重要で、見せたい部分を強調するために不要な部分をフレームアウトさせるのもひとつの手段として考えています。この場合は車体の上部と下部、線路まで隠すことで成立した例です。このレンズは超望遠にしては珍しく自然なタッチが魅力です。赤いボディーのフォルムも忠実に描かれていて、東北で見るあの独特な黄色の稲もしっかり再現されました。


使用レンズ:SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD (Model A011)
EXIF:焦点距離:182mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:800 -0.7補正

動体撮影は、よほどのことがない限り手持ちで撮影するのが基本です。そのため超望遠ズームレンズを持って待機するのは重たくて大変なものですが、この150-600mmはレンズ先端部よりカメラのマウント側に重心バランスがあるせいなのか、私には他のレンズよりも軽く感じます。また先端部に左手を添えて撮影すると楽に構えられるものですが、その先端側にズームリングがあるのも絶対条件。ここがすごく大切です。旅をしながら撮影する際には「疲れない機材」を持つことがとても重要です。旅行中ずっと撮りたい気持ちが維持できなければ、いい写真は撮れませんからね。だからカタログのスペックよりも手にとってカメラに着けて、実際に構えてからレンズを選んで欲しいです。

諏訪 光二さん


使用レンズ:100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
EXIF:焦点距離:400mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400

100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD(Model A034)はコンパクトで軽いため、サーキット内をフットワークよく移動することができ、ポイントをうまく見つければ1つのポジションでズーム位置を変えながら複数のコーナーをテンポよく撮ることができます。そうなると頼りになるのは手ブレ補正「VC」です。100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)の手ブレ補正は4段分と効果的にブレを抑えてくれます。私はTAP-in Consoleを使用しVCモードの設定を「補正効果優先」にして、撮影時のブレ補正効果を最大にするモードを選んでいます。ヘルメット内のライダーの目にピントが来るように狙い、バイクの姿勢がベストとなるタイミングでシャッターを切っています。


使用レンズ:100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
EXIF:焦点距離:400mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:400

冬の午後のサーキットでは黄色みを帯びた光が路面で照り返し、強い逆光の中を高速移動してくるバイクですがピントはしっかり。注目したいのはその路面の光。レンズのヌケが良く、光を非常にクリアに描写しています。光がポヤっと散ることがなく、鋭い光としてしっかり描写しています。100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)は色ノリもよく、午後の光の微妙な黄色を再現しているばかりか、階調の再現も良くシャドー部もギリギリつぶれずに表現できています。カメラボディの再現能力も重要ですが、そもそものレンズがセンサーに正しい光を導けなければカメラの能力も活かせません。100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)は描写、軽量・コンパクト、しっかりした手ブレ補正とシーンを選ばず活躍してくれる一本です。


使用レンズ:100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
EXIF:焦点距離:400mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100
-0.7補正

望遠ズームといえば70-200mmクラスをずっと使ってきた私ですが、ここ数年は100-400mmが望遠のメインとなってきています。写真のハクセキレイは身近な野鳥で比較的人の近くにも来ますが、細かく動き回るため超望遠で追いかけるのは意外とやっかいです。でも100-400mmF4.5-6.3 Di VC USD Model A035)は小気味よくAFでピント合わせができ、ピッ、ピッと軽快に追うことができました。開放絞りでの撮影ですが周辺部まで非常にシャープで羽や雪の質感をしっかり描写。また鳥の輪郭にフリンジは見られません。レンズ自体は非常にコンパクトで携行も楽。フィールドに持って行きたいレンズの一つです。


使用レンズ:SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A032)
EXIF:焦点距離:63mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:100

絶景ポイントとして人気も高い千葉県江川海岸。日没ギリギリの一瞬、空にオレンジ色の光がふんわりと広がりきれいな夕焼けが現れました。富士山のシルエットとともにSP24-70mmF2.8 Di VC USD G2(Model A032)のズームをワイド単に切り替えて撮影しています。風景ではこのように周辺に近い位置にメインの被写体が来ることも多いですが、周辺まできっちりと描写してくれます。撮影後にPhotoshop等でプロファイルを使用したレンズ補正を加えればさらなる冴えを見せるので、失敗後ごまかしたりするためではなく、より高いクオリティを求めるためにRAWで撮影しています。

総集編①まとめ

最新レンズから人気機種まで、トークショーでは詳しく解説しきれなかった細部の描写性能や携帯性など各種レンズのポイントを作品と共にご紹介しました。総集編②では並木隆さん、水谷たかひとさんの作品をご紹介します。

記事で紹介された製品はこちら

タムロン 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD(Model A035)

その一瞬を確かに刻む。高められた機動力と、高精度AFで捉えるその時を、どこまでも美しく。超望遠ズームに新たな選択肢。

タムロン 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD(Model B028)

その迫力は想像を超える。世界初ズーム比22.2倍、「超望遠高倍率」ズームレンズ。一気に引き寄せる快感と迫りくる感動。

タムロン SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A032)

磨き上げられた完成度。新世代大口径標準ズームレンズ。この高画質が、心を奪う。どこまでも繊細に。どこまでも緻密に。これが新たな大口径標準ズームレンズ。

タムロン SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD(Model A011)

進化した超望遠ズームで、かつてない躍動をつかまえる。